幹事クリタのコーカイ日誌2015

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5月16日 ● 錦織はジョコビッチに負けたけど。

 ローマで行われているイタリア国際、錦織は準々決勝でジョコビッチにフルセットで敗れました。第1セットはジョコビッチに対してミスが多く3−6で取られましたが、2セット目に入って錦織の調子が上がりジョコビッチを圧倒。6−3で取り返しました。このテニスのままなら錦織が一気にジョコビッチに逆転勝ちするかと思いましたが、さすが世界1位のジョコビッチは違いました。

 ファイナルセットの立ち上がりも錦織が優勢でしたが、4ゲーム目に先にブレイクしたのはジョコビッチ。ラケットを叩きつける錦織と、吠えるジョコビッチの姿が、いかにこのゲームが勝負の鍵を握っていたのかを表していました。その後は一方的なジョコビッチペースのまま6−1でジョコビッチが押し切りました。錦織としては実に惜しい試合でしたが、ジョコビッチがナンバー1であることを見せつけた試合でもありました。

 ローマの決勝は現時点でジョコビッチが決勝進出を決め、フェデラーとバブリンカの勝者と戦うことになっています。フェデラーが相手なら6:4でジョコビッチ有利だとみますが、バブリンカが相手となるとちょっと読めません。普通ならジョコビッチが9:1で圧倒的に有利ですが、時々大爆発を起こす選手ですし、すでに準々決勝でナダルを破っています。波に乗っているときは誰も止められないという感じですから、その爆発が起きないことをジョコビッチとしては願うばかりでしょう。

 さて、ローマが終わればいよいよ次は全仏オープンです。生涯グランドスラム達成のために初優勝を目指すジョコビッチが本命で、対抗はフェデラー、マレー、ナダルの4強、穴は錦織、バブリンカということになるでしょう。問題はナダルがランキングで4位以内に入っていないため、ナダルの入った山がかなり厳しいドローになることです。もし準々決勝でジョコビッチvsナダルなんて組み合わせになったら大変です。

 錦織はここまでのクレーシーズンはそこそこ順調にきていますし、これまでと違って体調も悪くはなさそうです。ジョコビッチやマレーには負けましたが、自分より格下にはほぼ負けなくなってきました。安定感という意味では4強並みです。後はドロー次第。もちろん運が悪ければ準々決勝で終わる可能性も十分にありますが、逆に恵まれたら決勝進出の可能性はあります。全仏のドローはかなり注目です。


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