中日の谷繁がホームランを打って入団以来２７年連続本塁打と自らの記録を更新しました。今年の谷繁はホームランどころかヒットも打てなかったので、いよいよ選手としてはもう限界かと思っていたのですが、今日はホームランを含む４安打を放つ大活躍を見せました。大したものです。これで通算出場試合数も3002試合となり、野村克也の日本記録更新もこのままなら確実でしょう。まさにレジェンドです。

　ただ中日はレジェンドが多すぎます。まず言わずと知れた５０歳現役投手の山本昌。今季はまだ出てきていませんが、投げれば即記録なのですから、十分に調整ができたらぜひその雄姿を見たいものです。もちろん勝利投手になって欲しいですが、シーズン終盤までにそのチャンスがめぐってくるかどうか。

　そして同じく今季その姿を見せてはいませんが岩瀬もいます。こちらも球史に残る抑えの大エース。競り合った場面を任せられるほどの安心感はもうないのかも知れませんが、岩瀬には今季も投げて欲しいとは願っています。谷繁、山本昌、岩瀬とレジェンドという名に相応しい日本一の選手が３人も同時に現役で在籍しているだけでも凄いことなのに、さらにレジェンドとまではいかないかも知れませんが、小笠原も代打の切り札として活躍しています。

　もちろん裏を返せば相変わらず平均年齢が高いということになりますが、それでも今季の中日はようやく若返りが進み始めています。長年中日を支えてきたベテラン選手たちの出番が減り、代わりに若手と外国人が活躍しています。いまはまだ脱皮中のチームですから優勝は難しいかも知れませんが、完全に脱皮できたら２、３年後には強い中日が甦る可能性は十分に感じます。