幹事クリタのコーカイ日誌2015

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5月2日 ● 先約順が全てではない。

 誰でも優先順位というものがあります。仕事、遊び、交友、異性など、いろいろな選択肢がある時に、どうしても何を優先するのかを決めなくてはいけません。「義理と人情の板ばさみ」という最近あまり使われなくなった言葉がありますが、これも優先順位をどちらにおくか悩ましいからできた言葉です。もっとも最近この言葉を聞かなくなったのは、義理や人情よりも利害や自分の感情を優先するのが普通になったからではないかと思っています。昭和よりも最近の方が人間関係はずっとドライになっていますから。

 優先順位を決める時にひとつのスタンダードが「先約順」です。「先に約束した方を優先する」というルールは、そうしている人にとっては当たり前に感じているかも知れませんが、実は誰にも共通したルールというわけではありません。人によっては「好ましい方」を優先したり、「押しの強い方」を優先したり、「人間関係の濃い方」を優先したりする人がいくらでもいます。

 幹事をしていると、誰がどういう優先順位で行動を決めているかを把握していないと痛い目に遭うことが多々あります。大昔にテニス合宿に行くはずだった女性が数日前になって急にキャンセルをしてきました。その理由が「花火大会で良い席が取れたからそっちに行く」というものでした。当然、そんなタイミングで合宿をキャンセルされた幹事の僕は怒りましたが、彼女は逆になぜ僕が怒るのか理解できなかったようです。これも「先約順」を信じていた僕と「行きたい順」を選ぶ彼女との優先順位のズレから起きたことです。

 逆にゴリゴリの「先約順」信奉者に困らされるのは、なかなか約束をしてくれないことです。何かあったら困るからと、ギリギリまで返事を引き延ばすという人がいて、先約順に縛られ過ぎているのではないかと思います。こういう人は何ヶ月も先の約束をするのを異様に嫌がります。そんな先の約束はこちらだってどうなるかわからないのですから、どうしてもダメになったらお互いに再調整すれば良いのですが、「先約順原理主義」の人はそうは考えられないようなのです。だからと言って数日前に泊まりイベントをキャンセルされるのはやっぱり困りますけどね。


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