幹事クリタのコーカイ日誌2015

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5月1日 ● 美食体験の共通項。

 昨夜は某クライアントの社長にご馳走をしてもらいました。長年そのクライアントの仕事をしてきたことで、今回担当を外れることになったので「ご苦労さん会」を開いてもらったのです。社長に「なにが食べたい?」と聞かれたので「寿司か肉」と月並みなことを答えたら、名古屋最高級ホテル最上階の鉄板ダイニングに連れていかれました。ホテルの総支配人が玄関までお出迎えをしてくれて、そのままレストランまで案内してもらい、ライトアップされた名古屋城を見ながら(と書くと、どこのホテルかバレますが)、目の前で肉を焼いてくれます。

 もちろん肉は美味しかったのですが、それ以上に美味しかったのがアワビ。最高級食材のアワビですが、本当に美味しいものはなかなか高価過ぎて食べられません。よくわからない高いワインと一緒にいただくと、これまた絶品で、たまには人生にこういう時があってもいいかなと思いました。

 その時に社長にも話したのですが、肉好きな僕ですが、過去に食べて感動した3大美食体験は全て海鮮でした。ひとつめは25年くらい前に妻と義父母と一緒に行った志摩観光ホテルのディナー。フレンチの巨匠と呼ばれた高橋シェフが総料理長を務めていた有名なレストラン「ラ・メール」で食べた伊勢海老が絶品でした。ここはアワビのステーキが最大の売り物なのですが、僕は結婚披露宴で出てくるような伊勢海老を想像していたら、それを遥かに上回る美味が出てきて仰天しました。ちなみに支払いは義父がしてくれました。

 次は20年近く前に「支社長賞」なるものをもらったときに当時の支社長に食事に連れて行ってもらって食べたキャビア。ベルーガをご馳走になったのですが、これまた結婚披露宴で出されるようなキャビアとは全く違うものでした。こんなにキャビアって美味しいんだと感動したのを鮮明に覚えいています。

 そして22年前に故・池田満寿夫さんに熱海の寿司屋でご馳走になったアジの刺身と握り。今朝上がったという近海もののアジだったそうですが、さすがに池田満寿夫いきつけの寿司屋だけあって、どれも美味しかったのですが、中でもお勧めと言われたアジは「これがアジか!?」と驚くような美味しさ。それ以来アジだのサバだの青魚に目覚めてしまいました。

 どれも全て海鮮という以外に、自分でお金を払っていないということも共通していて、どうもやはりご馳走になることで余計に美味しく感じられるみたいです。そういう意味では昨夜のアワビも同じで4番目の美食体験となりました。

 ちなみに5番目は19年前に家族旅行で行った小樽の海鮮料理屋で食べた「ウニイクラ丼」。地元の人しか行かないという、ちょっと込み入った路地にあったお店で、これがまた本当に美味しかったのですが、この時はもちろん自腹だったので、少し感動が薄れました。お金のことを考えながら食べると若干純粋に味覚を楽しめないようで、このあたりが貧乏育ちの悲しさです。


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