幹事クリタのコーカイ日誌2015

[ 前日翌日最新今月 ]

4月4日 ● クレーコートシーズンを前に。

 インディアンウェルズに続き2週連続のマスターズ1000となるマイアミの大会は、ジョコビッチとマレーの決勝になりました。相変わらずの組み合わせです。これで今年の全豪とマスターズ2大会、全てジョコビッチvs残る4強の誰かという決勝戦になっているわけで、なかなか男子テニスの世代交代が進まないなという印象がします。

 それも内容的にはジョコビッチ1強です。フェデラーは辛うじてジョコビッチと対等に近く渡り合えてはいますが、年齢のせいもあってフル参戦は難しく、このマイアミも休んでいます。ナダルは相変わらず故障がちで安定しません。クレーキングのナダルのことですから、これからのクレーシーズンはさすがに期待できると思いますが、ハードコートではジョコビッチに勝てそうな感じはありません。マレーは復調してきて対4強以外には簡単に負けなくなりましたが、その代わり4強相手では全く勝てていません。

 そして今季こそ4強時代に終止符を打つと期待された錦織とラオニッチですが、まだその域には達していません。マイアミでも絶好調のイズナーに2人は負けてしまいましたが、そのイズナーの快進撃をしっかり食い止めたジョコビッチとの差は明らかです。もちろん、錦織もラオニッチもトップ10に定着して間もないですから、まだまだ上にいけるとは思いますが、年齢的に20代半ば。4強はすでに結果を出していた時期だけに、あまり悠長に構えていられないことでしょう。

 マイアミが終わると、これからツアーはヨーロッパでのクレーシーズンに入ります。もちろんナダルを筆頭にしたクレーコートスペシャリストたちが活躍する時期です。錦織にとっては苦手なクレーコートだけに我慢の季節でもありますが、昨年はクレーでも当初はいい結果を残せました。バルセロナで優勝、マドリッドで準優勝。ただマドリッドの最後はナダルとの決勝戦を棄権して、そのままローマをスキップ、全仏も1回戦敗退となってしまったので、今年こそはきちんとクレーシーズンを全うしてほしいところです。なにせ打倒4強にもっとも近いのは錦織なのですから。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」