４月からデスクを引っ越さなければならないので、毎日コツコツとデスク周りを片付けています。ただ32年間同じところにいて（正確に言えば所属部署が同じなだけでデスクは時々引っ越していますが）、積もり積もったいろいろなものを片付けるのは簡単ではありません。物理的に物量が多いのはまだしも、新しいものは意外と簡単に捨てられるのですが、古くて懐かしいものほど捨てにくいのです。

　デスクの奥やロッカーの片隅から20年、30年前の遺物が出てくるたびに懐かしくて手が止まります。そして「これ捨てたらもう二度とどこからも手に入らないだろうな」と思うと、ついつい捨てるのが惜しくなるのです。もちろん、いま取っておいたところで、またロッカーの奥に仕舞い込まれて、定年退職する時に結局捨てることになるんだろうと思えば、いま思い切って捨ててしまうのが一番だと頭では理解しているのですが、なかなかそうもいかずに先延ばしにしてしまうんですよね。

　役に立たない思い出だけの品も捨てられないのですが、お土産などで貰ったプレゼントもなかなか捨てられません。鉛筆やボールペン、メモ帳、マグネット、その他使い道がよくわからないものまで含めて、本当にたくさんのプレゼント品が発掘されました。これもほぼゴミなことはわかっていますが、未使用品を捨ててしまうのはちょっと気が咎めます。お土産は消え物が一番です。

　いまはまだ時間的に余裕が少しあるので、こうしてあれこれ思い悩みながら整理していますが、実際ギリギリになったら思い切ってエイヤッで捨ててしまうので、その踏ん切りがつく時間がくるまで、コツコツとやっていこうと思っています。