幹事クリタのコーカイ日誌2015

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3月23日 ● 4強プラス2の時代。

 インディアンウェルズでの「BNPパリバ・オープン」はジョコビッチがフェデラーを下して優勝しました。ジョコビッチは自ら「いまが全盛期」と言うように、すっかりナンバー1らしい強さを身につけて、こうしたビッグトーナメントで勝利を確実に奪い取っていきます。かつてのフェデラーがそうであったように。長丁場のツアーでは、ここぞで強い選手こそが王者なのです。

 もっともフェデラーも決勝まで素晴らしいテニスを見せてきました。今季のフェデラーは全豪でセッピに取りこぼしてしまいましたが、それ以外は無敗でジョコビッチとの決勝戦に臨み、決勝戦でもフルセットの激闘をしました。すっかり強さが戻ってきたフェデラー。年齢を考えると驚異的なパフォーマンスを見せていると思います。

 そして王者ジョコビッチに準決勝で負けたマレーですが、昨年に比べればかなり復活しつつあります。そしてナダルも準々決勝でラオニッチに競り負けはしましたが、クレーシーズンに向けて順調に回復しつつあります。世界ランキングも1位ジョコビッチ、2位フェデラー、3位ナダル、4位マレーと4強がしっかり揃い踏みしていて、一度は崩れたかに思えた4強時代が戻っています。

 その4強を脅かす地位につけているのが5位の錦織と6位のラオニッチ。錦織は4回戦敗退ではありましたが、苦手なコートも克服しつつあるところを見せましたし、ラオニッチはナダルから初勝利を挙げての4強入りと大きな成果を示しました。このライバル同士でもある若手(でもなくなってきましたが)2人が4強に挑むという構図が今年の男子テニス界になりつつあります。ランキングだけではなく直接対決でも勝てるようになってきているだけに、いよいよ本格的な「神崩し」が見られそうです。

 そして2週続けてのマスターズ1000大会、次はマイアミです。4回戦で負けて早めに自宅に戻った錦織は恐らくマイアミに向けて準備万端でしょう。昨年はベスト4だっただけに、今年はそれ以上の結果が求められます。得意のハードコート、自宅からも近いマイアミということで、ぜひ4強を打ち破ってファイナル、そして初めてのマスターズ優勝を達成してほしいと願います。


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