幹事クリタのコーカイ日誌2015

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3月22日 ● 照ノ富士は大横綱になれるのか?

 大相撲春場所は白鵬が14勝1敗で優勝。新関脇の照ノ富士が13勝2敗の好成績で敢闘賞と殊勲賞を獲得しました。今場所はこのモンゴル新旧力士の活躍が全てと言ってもいいでしょう。大関陣は3人揃ってボロボロで、日本人横綱とか日本人力士の優勝とか、もう誰も最近は話題にもしなくなった感すらあります。それほどモンゴル勢は勢いがありますし、相撲に真摯に取り組んでいる意欲を感じます。

 白鵬は相変わらず懸賞金を鷲づかみにしたり、あまり態度はよくありませんが、その強さはかつての連勝中のような安定感を見せつけています。大鵬以来の2度目の6連覇ということからしても、今や第2の全盛期と言ってもいいくらいです。この先、どこまで優勝回数を伸ばすのか、ちょっと想像がつきません。

 照ノ富士はここにきて一気に強くなりました。大横綱へと駆け上がっていった力士に共通する、関脇から大関への勢いの良さを感じさせました。毎日相撲をとるごとに強くなっていくような印象です。僕が一番最初にそう感じた力士は北の湖でした。入幕してしばらくは上と下をいったりきたりしていましたが、新関脇で2桁勝ったと思ったら、次の場所には優勝して大関昇進、その大関を3場所で通過して1年後には横綱になっていました。僕はまだ中学生でしたが、その時の勢いの凄さはよく覚えています。

 千代の富士の時も同じでした。新関脇で活躍したらすぐに翌場所優勝して大関昇進、大関を3場所で通過して横綱と、北の湖と全く同じ軌跡をたどりました。違いは早熟だった北の湖と、大器晩成型だった千代の富士の開花する年齢の違いだけでした。その後、朝青龍も白鵬も似た歩みで、白鵬は大関時代が少し長かったですが、みな大横綱になるような力士は関脇から大関は単なる通過点に過ぎないのです。

 照ノ富士は十両を3場所で通過して入幕し、幕内でも7場所で負け越しは1回だけと極めて順調に番付を上げてきました。これで来場所優勝でもしたら完全に過去の大横綱と同じ路線に乗ります。来年に横綱になっていたら白鵬の次の大横綱になる可能性も大です。そこまで照ノ富士が成長したら、白鵬の優勝ペースも落ちるでしょうし、一緒に逸ノ城も成長してきたら優勝争いも面白くなることでしょう。モンゴル5横綱時代なんてことになっているかも知れませんが。


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