幹事クリタのコーカイ日誌2015

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3月16日 ● 受験のお守りの効用。

 我が家には就活生はいますが受験生はいないのでスルーしていましたが、3月と言えば受験のシーズンでした。僕も人並みに高校受験、大学受験を経験しましたが、正直どちらの時にも勝負を避けてランクを落とし、合格できるだろうというところを選んだので、それほど緊張感がありませんでした。まあ経済的に親から「私立ダメ、浪人ダメ、下宿ダメ」の3ダメ条件を言われていたので、現役で確実に合格できる地元国公立しか選べなかったという理由が大きかったのですが。

 なので受験の時の「合格祈願」のお守りも持っていたのですが、まったく当てにしておらず、むしろこんなものは単なる迷信であることを証明してやろうと、実に粗末に扱っていました。床や壁に叩きつけたり、踏みつけてみたり、いま思えば若気の至りとは言え、バカなことをしたものです。別に信じていなくてもお守りを買ってくれた人の気持ちを考えたらそんなことはできないはずなのに、そこまで考えが至らないところがバカです。

 結局志望校には無事に合格し、お守りなんて何の効果もないんだと証明してみせたものの、やはり罰当たりなことをしたと心のどこかで引っかかっていたのか、この件に関しては何となくすっきりとはしない気分のままでした。そうしたら、なんとあの村上春樹も似たようなことをしていたのです。驚きました。

「占い師を信じるか、愛する人を信じるか(村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト)」

 僕はお守りでしたが、村上春樹は破魔矢をへし折ったそうで、なんとなく僕より罰当たり感が強い気がしますが、それは気のせいでしょうか。もしかしたら罰当たりな行為であっても、より突き抜けた方が大成できるのかも知れません。でも違うかも知れませんから、あまり真似はしない方が良いと思いますけど。

 ちなみに後々気づいたのですが、僕が叩きつけていたお守りはクラスメイトのO崎のものだったのを思い出しました。彼は第一志望の名大は落ちましたが、辛うじて慶大に引っかかりましたから、お守りは叩けつけられても最低限の仕事を果たしのか、それともやはり神様なんて関係なかったのか、よくわからない結果に終わりました。それにしても他人のお守りに何ということをしていたのか、本当に当時の自分のバカさ加減には呆れてものが言えません。


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