幹事クリタのコーカイ日誌2015

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3月15日 ● 白鵬以外の力士が弱すぎる。

 大相撲春場所も中日を終わったところで、ほぼ優勝争いは決着がついてしまったかのような状況になりました。白鵬が全勝、1敗で追うのは新関脇照ノ富士と平幕のベテラン安美錦。横綱鶴竜は初日から休場で日馬富士も2敗と全く白鵬についていけず。大関も琴奨菊が2敗。稀勢の里と豪栄道は3敗とボロボロ。と言うか、これはもう平常運行かな。若手期待の逸ノ城は4敗、遠藤は怪我で途中休場。うーん、一体何を楽しみに見ればいいのでしょうか?

 先場所13日目で白鵬の優勝が決まってしまいましたが、今場所はもっと早く決まるかも知れません。それくらい白鵬と他の力士との差が開きすぎています。そしてその白鵬と言えば、相変わらず懸賞金を受け取る時の態度が悪く、もはやヒールとして開き直ったのかというくらい。本人にしてみれば勝てば勝つほどアンチが増えていく状況に嫌気がさしているのかも知れませんが、かつての北の湖も朝青龍も似たようなものでした。白鵬などまだマシな方です。力が歴然と落ちてきて引退間際となったら間違いなく声援も増えますから、強すぎるからこその人気の無さを楽しむくらいの余裕が欲しいものです。

 それにしてもこれほど長く1人の横綱の独走時代が続いたことはさすがに大相撲の歴史の中でも珍しいでしょう。ライバル不在というのは白鵬にとっても協会にとっても、そしてファンにとっても不幸な状況です。特に他の横綱大関陣の不甲斐なさが際立っていますが、本当に彼らは白鵬に勝つ気があるのかと問いたいくらいです。日馬富士と稀勢の里が辛うじて本気で白鵬とやりあえているかなというくらいで、それも一発勝負だけで15日間トータルでは遠く及びませんし。

 白鵬が引退するのを待っているのかも知れませんが、彼はまだ29歳。そう簡単には衰えを見せないでしょう。あと3年くらいは独走が続くかも知れません。そうなると優勝回数も40回だって軽々クリアしそうです。そんな記録を作られるのは同時代の力士の恥であると思わなければなりません。後世、白鵬の記録を語るときに必ず「あの頃は他の力士が弱かったから」と言われるに決まっています。今だってみんなそう思っているんですから。


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