幹事クリタのコーカイ日誌2015

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3月5日 ● デ杯1回戦直前。

 6日からデ杯1回戦が始まります。日本は昨年ベスト8という快挙を達成したので今年もワールドグループに残留。1回戦は昨年と同じくカナダとの対戦です。これまでの対戦成績も日本の6勝無敗と圧倒しています。ただ昨年は日本が開催国で、しかもカナダが主力を欠いての戦いだったので辛うじて勝つことができました。今年はバンクーバーでの開催であり、カナダは錦織のライバルであるラオニッチ、ナンバー2のポスピショルが出場予定です。ダブルスにもベテランのダブルス巧者ネスターがいるので、かなり苦しい戦いになることが予想されます。

 日本が勝利するには、まず錦織がシングルス2本を勝つこと。特に勝負はラオニッチ戦になります。恐らくカナダはビッグサーバーが有利な高速ハードコートを用意していますから、いかにラオニッチの強力なサーブを錦織がリターンできるかにかかってきます。何とか錦織がラオニッチのサービスを攻略できれば勝利への扉に手がかかります。

 ただ仮に錦織が2勝できたとしても、もう1勝をどこからもぎ取るのかが難しいところ。ナンバー2シングルスに伊藤竜馬が出るのか添田豪が出るのかは、その日の調子次第でしょうが、彼らがポスピショルに勝てればもちろんそれが一番です。ランキングでは伊藤や添田の方が下ですが、可能性はゼロではありません。特に伊藤は昨年バブリンカを有明で破ったように、一発の魅力がありますから期待できると思います。

 もしくは錦織と内山のダブルスで1勝をもぎ取るかです。ここは難しい選択で、錦織が3試合に出ることになると体力的に大丈夫かという問題になります。錦織でのシングルス2勝を優先するならダブルスは無理させないという考え方もあるでしょうが、初日1勝1敗ならやはりダブルスにも錦織を出すことになりそうです。エースで3勝というのは日本のように1人だけ抜きん出た存在がいるチームの常套手段とは言え、デ杯で無理させて今後の錦織のツアー参戦に影響が出るのも心配ですし、トータルで考える必要があります。

 日本がデ杯で常に上位にいられるかどうかは、錦織に続くナンバー2が育つかどうかにかかっています。30歳の添田や26歳の伊藤には大きな伸びしろはないでしょうから、西岡良仁、中川直樹といった錦織と同じようにIMGアカデミーで育った10代の若手に早く上がってきてくれることを期待しないではいられません。錦織のレベルまで達しなくても、せめて世界のトップ50に定着しれくれたら、日本も強くなるんですけどね。


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