幹事クリタのコーカイ日誌2015

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3月3日 ● お金の話を子どもにしよう。

 僕の会社の企業年金がこれまでの確定給付年金から確定拠出年金に移行することになりました。そのうちそうなるだろうなと思っていたので、別に僕自身は困らないのですが、日頃から資産運用とか投資とかに興味がなく、まったく疎い人の集団である僕の周りは現在パニックに陥っています。周りの会話を聞いていると「小学生か」と思うくらい知らない人間もいて、これが高学歴かつ知的労働をしている社員の集団とはにわかには信じられません。

 株式とか税金とかの最低限のお金に関する知識は社会人としての基本常識であり、ましてビジネスマンであればそんなこともわからないで、いったいクライアントと話す時にはどうしているんだろうと不思議に思うほどですが、それでこれまで成り立ってきたのですから、お互い様なのかも知れません。こうした「お金のことに疎い」ことをあまり恥ずかしいことだと感じないメンタリティというのは、やはり子どもの頃からの教育のせいだと思います。

 昔の親はもちろん、今でも多くの親は「子どもはお金のことを気にするな」と教えているのではないでしょうか?お金のことを考えるのは卑しいことというのは、恐らく儒教的(朱子学的)な発想で、江戸時代の武士の教育が源流にあるのではないかと思いますが、すでに明治維新から約150年、いくらなんでもいつまでもそんなことを言っているのは時代遅れすぎます。

 もちろん人生は金ばかりではないということもわかります。ただ行き過ぎた無知はやはりいけません。世の中には当然そういうことに興味が深くて、学生時代から投資をしている人間もたくさんいるわけですから、疎い子は社会人になった時にはすでに大きなハンデを負ってしまいます。お金に関する最低限の知識は義務教育の頃からきちんと全員に教えておくべきでしょう。

 投資とか運用というと「額に汗して働かずに儲けようなんて根性がいかん!」なんて思われそうですが、この世の中で生きている以上、お金と無関係にはいられないし、知らなければ知らないだけ、しなくても良い損をしている可能性が高いのですから。お金の話はお金に振り回されないためにも子どものうちからしておくべきだと思います。


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