久しぶりにスーツを買いに行きました。前回買ったのは確か６〜７年前。日頃会社にはジャケットにジーンズ、スニーカーで行っているので、ちゃんとした場所に着ていく服がありませんでした。あるにはありましたが、それはまだ昭和時代に買ったスーツ、そして葬儀用の黒の略礼服と結婚披露宴用のタキシードだけでした。スーツも礼服もバブルの匂いがするダブルだったし、結婚披露宴も最近はみんな普通のスーツで出席するのでタキシードでは悪目立ちしてしまうからということで、新しく礼服とダークスーツを買いました。

　葬儀はちょくちょくありますから礼服はそこそこ活躍していますが、ダークスーツはまだ２回くらいしか着ないままずっと眠っています。５０代半ばになってスーツが１着だけでは、さすがにちょっとマズイかなぁと内心思っていました。そうしたら最近家の近所にできた大手紳士服量販店で娘がリクルートスーツを買って、そのお直しができたので取りに行くついでに、僕のスーツも新調することにしました。

　もちろんデパートの高級スーツを買うような予算はありません。パッと見たところ年相応にまともに見えれば良いのです。対応してくれた副店長といろいろ相談しながらスーツを２着、靴を１足、シャツを２枚、ベルト１本、靴下３足を購入。スーツは２着目半額の上に、古いスーツの下取りでさらに２万円引き、シャツとベルトは３点買うと３点目は無料、靴はスーツと同時購入で3000円引き、さらに店のカードを作れば５％オフと、あらゆる割引を利用させてもらって、合計約77500円。デパートのスーツ１着分ですから、思っていたよりもかなり安くあがりました。

　もちろんこれだけ値引いてもまだ十分に利益が出るから店側もやっているのでしょうが、それにしてもお得感がすごいです。特に驚いたのが古いスーツの下取り。昭和の終わりに買った古臭いダブルのスーツはすでにカビがはえていましたが、そんなスーツでも２万円で下取りしてくれるのです。もちろんスーツを購入するからこその値引きですが、そのままならゴミとして捨ててしまうものが２万円になるのなら、持っていかない手はありません。

　ところで、スーツを買ってどうするつもりか？もちろん来週のサックスの発表会で着るのです。『星空のディスタンス』。アルフィーのボーカルはいつもスーツで決めていますから。それにギターの人の派手な格好は真似したくてもできないですし。