幹事クリタのコーカイ日誌2015

[ 前日翌日最新今月 ]

2月27日 ● センターの器。

 AKB48の新曲「Green Flash」がミュージックステーションで披露されました。今回のセンターは柏木由紀と小島陽菜。柏木は在籍9年目でのシングル曲初センターです。まだ卒業が発表されたわけでもないのに、卒業間近と噂される小島とのWセンターは、やはり2人への長年の功績に対するご褒美センターなのかなと勘繰ってしまいます。

 最近のAKB48の若返り化は急ピッチですが、これは諸刃の剣。確かに少女アイドルグループとしては10代メンバーが中心になるのが自然で、ハタチ過ぎたらオバサン扱いを以前からされていたものです。反面、こうしたアイドルグループというのはメンバーもファンも一緒に年を重ねていくことで、より深く愛される場合もあります。3年前の前田敦子の卒業以来、主力が次々といなくなっていくことで、ファンも離れていっているのは明らかで、数年前に比べてすっかりパワーダウンしています。

 ここにきての柏木&小島のWセンターは、古い馴染み客をつなぎとめるためという見方もできなくはありませんが、これまではいつもセンターではないポジションにいてこそ光っていた2人だけに、層の薄さを感じさせてしまい逆効果ではないかとも考えられます。また本来ならセンターとなるべき渡辺麻友や島崎遥香らがまだ力不足なのか、もしくは新しいセンターを育てる気もないのかと思わせてしまいます。

 こうして振り返ってみると、いかに前田敦子がセンターとしておさまりが良かったかがわかります。当時は本人の名言を引っ張り出すまでもなく、アンチが異様に多かった前田ですが、いなくなってからセンターを受け継いだ大島優子も渡辺も前田ほどの安定感に欠けていて、だからこそ毎回違うメンバーがセンターに立ってきました。

 AKB48グループ全体を見渡せば、松井珠里奈や山本彩のように支店の絶対的センターとして君臨しているメンバーがいて、この2人ならセンターとしての器があるからバランスは取れると思います。でもだからと言って運営がそのまま本店のメンバーを差し置いてセンターを彼女たちに簡単に任せたら、本店メンバーのみならず彼女たちを応援するファンの士気も下がりますから、なかなかそういうわけにもいかないというジレンマもあるようです。

 今や後継センター育成は待ったなしの課題だろうと思われます。この混沌から誰か前田の後継者たる人材が頭角を現してくるのか、それとも「日替わりセンター」的な展開のままズブズブと沈んでいってしまうのか、ちょっと予想が難しいところです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」