幹事クリタのコーカイ日誌2015

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1月24日 ● 錦織の全豪はここからが勝負。

 錦織が無事に4回戦に進出しました。3回戦の相手のジョンソンも随分と良いテニスをしました。立ち上がりからガンガンと攻撃的に攻めてきて、錦織も押されてしまいました。この傾向は1回戦のアルマグロ、2回戦のドディグと同じで、格下の選手たちは錦織に対して守っていたら勝てないと、最初からフルパワーで攻めてきています。錦織がトップ選手として認められた証拠でしょう。

 ただ錦織が素晴らしいのはそうした攻撃的なプレーにきちんと対応し、最後はアジャストして相手の打つ手を全て封じ切ってしまうところです。今回もファーストセットは奪われたものの、2セット目以降は危なげなくジョンソンのショットを捌いて勝ちきりました。こうしたプレー自体は今に始まったことではなく、昔からそういうタイプではありました。ただ以前は体力がなかったので、受けに回ってそのまま押し切られてしまうこともよくあったのですが、体が強くなった今は早い段階から攻め返していけるようになったので押し切られるということが少なくなったのです。

 比較的順調な勝ち上がりを見せている錦織ですが、ここまでは昨年と同じですから最低限。大事なのは次の4回戦からです。昨年も4回戦で負けたので、ここから先に勝ち上がっていかないとポイントも増えません。そしてその4回戦の相手は予想通りにフェレールになりました。去年は全勝し、トッププレーヤーの中では比較的相性が良い相手ではありますが、なにせトップ10常連の実力者です。決して侮ることはできません。

 フェレールは3回戦のシモン戦で約3時間半の熱戦を戦い、かなり疲労したようです。錦織有利ではありますが、できることなら時間をかけずにあっさり勝ちたいところです。相性が良いとは言え、フェレールとはいつも長いラリーが続いてタフな試合になってしまいます。その後にバブリンカ、ジョコビッチと強敵と戦うことになる以上、ここは少しでも体への負担を減らして、体力を温存しておきたいものです。

 鍵を握るのはやはりサーブでしょう。ビッグサーバーのジョンソン相手にサービスエースの数では上回った錦織。確実に昨年よりもサービス力はアップしています。ファーストサーブが入りサービスでのフリーポイントがどれだけ取れるかが、体力を温存しながら勝つためには重要になります。

 今回の全豪は優勝できればもちろん言うことなしですが、少なくとも4位のバブリンカを準々決勝で倒して、ランキングを逆転しておきたいところです。そうすれば3月以降のグランドスラムやマスターズ1000の大会で第4シード以内に入れるようになり、ポイントを稼ぎやすくなるからです。トップ4を維持していれば、グランドスラムタイトルもより近づきます。大事なフェレール戦、そしてバブリンカ戦になります。


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