幹事クリタのコーカイ日誌2015

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1月23日 ● フェデラーの敗退。

 スポーツの世界は本当にわかりません。勝負事に絶対はないのです。全豪3回戦でフェデラーが負けてしまいました。相手はセッピ。過去10戦全勝の相手です。フェデラーは昨年後半から好調をキープしていて、ジョコビッチを倒すとしたらフェデラーかと思っていたのに、こんなところで足元を掬われるとは思いませんでした。

 フェデラーは敗因について「特にない。今日は良くない日だっただけ」と答えたそうです。フェデラーほどのプレイヤーでも、かみ合わない日というのがあるのです。全てのショットが、プレーが、何となくしっくりこない、そしてそういう時に限って相手がいつもより良かったり、ラッキーポイントが相手に訪れたり。この試合のラストポイントもセッピのフレームショットがライン際にポトリと落ちたものでした。

 レベルは全く違うとは言え、僕たちにもそういう時があります。むしろ僕たちのレベルだからこそ、よくあります。安定した実力がなければないほど、その日の調子やラッキーショットに結果を左右されてしまいます。ただトッププロの世界になれば、ほとんど強い方が勝つものです。テニスは基本的には番狂わせが少ないスポーツです。サッカーのようにロースコアのスポーツと違って、たくさんのポイントを積み重ねていく必要があるからです。

 このフェデラーとセッピの試合でも総ポイント数はフェデラー145に対してセッピ144でした。289ものポイントをやり取りして、なおかつフェデラーの方がポイント数で1つ上回っていたのにも関わらず、セットカウントは1-3でフェデラーは負けてしまったのです。いかにここぞという大事なポイントをセッピが取ったかということです。勝負の綾というやつでしょうか。

 さて、こうなると気になるのが明日3回戦の錦織です。日本のマスコミは誰にでも勝てるんじゃないか、優勝しちゃうんじゃないかと煽っている感がしますが、リーグ戦ならともかく一発勝負のトーナメント戦ではフェデラーのように何が起こるかわかりません。まして相手も4回戦でフェレール、準々決勝でバブリンカ、準決勝でジョコビッチとトップクラスばかり。ただ、その前にまずは明日格下のジョンソン戦を丁寧にきちんと戦って勝つこと。間違ってもフェデラーの後にドミノ倒しのように負けてしまわないで欲しいです。


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