幹事クリタのコーカイ日誌2015

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1月15日 ● 広重と北斎。

 名古屋ボストン美術館で開かれている「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 印象派を魅了した日本の美」を見に行ってきました。幕末から明治期にかけて浮世絵を筆頭とした日本のアートが欧米を魅了し、日本美術が大流行、印象派を始めとする西洋美術に大きな影響を与えました。

 今回展示されているのはクロード・モネの大作「ラ・ジャポネーズ」を初め、ゴッホ、ゴーギャン、ルノワール、ドガ、ロートレックら。絵画だけではなく版画や写真、工芸など、日本美術に影響を受けた西洋の作品群と、広重や北斎らボストン美術館の浮世絵コレクション。なかなか見応えがありました。

 僕は個人的に広重と北斎の浮世絵が大好きなので、正直言って影響を受けたとされる展示作品の多くが「物まね」に見えてしまいました。もちろん素晴らしい芸術に昇華されている作品もありますが、「それはパクリだろう」と思うものも多かったのです。影響を受けるということは、まずオリジナルを真似することから始まるのだから仕方ないのでしょうが、玉石混淆という感はぬぐえません。

 そして相変わらず広重も北斎も素晴らしいと思いました。構図の大胆さ、色遣いの新鮮さ、感情の豊かさ。静岡の東海道広重美術館でも信州小布施の北斎館でも堪能しましたが、いつ見てもこの2人の作品は本当に良いです。また見に行きたいなぁ。


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