錦織の今年初戦となったオーストラリアで開催されていたブリスベン国際。昨年はベスト４だったので、それ以上の成績を期待されていましたが、準決勝でライバルであるラオニッチに7-6、6-7、6-7という大接戦の末に敗れて昨年と同じベスト４で終わってしまいました。去年だったら健闘と言われたのですが、今年はグランドスラムタイトルを狙うシーズンである以上、やはり勝って決勝に進みフェデラーと対決して欲しかったところです。

　３セットでお互いにブ１度もブレイクができずにタイブレークになるというのは、基本的にはビッグサーバーであるラオニッチのパターンです。ただ錦織も一度もブレイクを許さなかったのですから、今年の課題である「サービスの強化」は順調に進んでいるということでしょう。勝てなかったのは残念ですが、決して悪くはない状態なのだろうと思います。

　ちなみに錦織はダブルスにも出場して準優勝しました。ツアーでのダブルス初優勝こそ逃したものの、ダブルスでも活躍できるということは、サービスやボレーの調子が良い証拠です。それにダブルスが良くなればデ杯でも頼りになります。なにせ日本デ杯チームはエース錦織の出来で勝敗の行方が決まります。錦織１人で単複３勝することを期待されているのですから、大きな負担が錦織にかかりますが、何とかワールドグループ残留をするには頑張ってほしいところです。

　ちなみにブリスベン国際の決勝戦はフェデラーがラオニッチを下して優勝しました。昨年から好調が続いているフェデラーが、全豪で久々のグランドスラムタイトルを獲得できるかどうか、長年のフェデラーファンとしては大いに期待できる結果となりました。楽しみです。