久しぶりに放送されたＮＨＫの「ブラタモリ」。タモリが「いいとも」をやめたお陰で遠出ができたからか、今回は京都編でした。確かに京都の街は魅力的です。平安京の時代から1200年以上、歴史が何層にも折り重なって街に堆積していますから、ブラタモリに相応しいこと間違いなしです。

　放送では南禅寺や新京極にも行きましたが、圧巻は「御土居」でした。秀吉が京都の街をぐるっと土手で囲った跡のこと。中国やヨーロッパには多い「城塞都市」を秀吉が作ろうとした巨大土木工事。今では多くは削られて住宅地などになっているものの、まだ保存されているところもあり、普段は立ち入り禁止の御土居に登って歩いていました。タモリ大興奮。その気持ち、放送を見ていてよくわかりました。

　地図好きな僕も地図を見ては、そうした歴史の痕跡を見つけるのが好きです。昔に廃線になった鉄道路線の跡などを地図上で追うのは本当に楽しいので、御土居のような巨大な土木工事の痕跡もワクワクしてしまいます。さすがブラタモリ、いいところに目をつけたなと放送を見ていて感心してしまいました。京都だからと言って、普通に神社仏閣などを見たって仕方ないですからね。

　京都はまだまだネタがあるでしょうが、できたらいつの日か名古屋にもブラタモリに来て欲しいものです。「清洲越え」以来400年を超える歴史がありますから、京都にはかなわなくとも江戸とは歴史の長さでは遜色ありません。ぜひタモリにブラブラして欲しいものです。