幹事クリタのコーカイ日誌2014

[ 前日翌日最新今月 ]

12月28日 ● 黒田がカープ復帰。

 ニューヨーク・ヤンキースの黒田博樹が来年広島カープに復帰するという、野球ファン、とりわけカープファンにとっては衝撃のニュースがありました。年俸15億円を蹴って年俸4億円のカープに移籍。プロの世界ではあり得ない決断です。アメリカ人はクレイジーだと思っているのではないかと。同じ日本人だって「そんなバカな」と思います。

 それもこれも黒田の「カープ愛」なのでしょう。どれだけカッコいいのかと。カープファンならまさに感涙ものです。ドラファンとしてはそこまで球団を愛してくれる選手がいて羨ましい限りですし、さらに言えば落合GMの鬼のようなコストカッターぶりに正直イヤになっているので、ちょっと絶望的な気持ちにさえなります。

 そもそも落合はドラゴンズを強くしたいのか、単に球団の利益を上げたいのか、どちらなのでしょう?昨年の井端に対する仕打ち、今年の大島や平田に対する年俸提示、いずれも「もっと出してやれよ」と思います。ドラゴンズが好きだから大島は自分の主張を泣く泣く引っ込めましたが、あれでは選手もファンも球団を嫌いになります。たかだか1千万円程度を節約したにしては割に合わない大きな損失だと思いますけど。

 カープだって昔からシブチンで有名ですが、それは「無い袖は振れない」からだと誰もがわかっています。決してケチなわけではなく本当にお金がないのだから仕方ありません。それがわかっているからこそ、黒田も大幅な年俸ダウンにも関わらずカープを優勝させるために戻ってくるのでしょう。今のドラゴンズにそんな心意気を持った選手がいるのか、そんなにチームに誇りと信頼を抱いている選手がいるのか、実に心配になってきます。

 2シーズン連続でAクラス入りしたカープはマエケンも残留したことでエースの2枚看板が揃いました。恐らく来季限りになりそうな夢のダブルエースですが、それだけに来季にかける意欲は球団、選手、ファンいずれも高いことでしょう。優勝をはっきりと目標にしているカープ、単なる守銭奴と化したGMのせいでモチベーションが下がりまくっているドラゴンズ。残念ながら来季もBクラスかなと悲しい気持ちになってしまいます。いや、それにしても黒田は男前だな。素晴らしい。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」