衆院選が終わりました。選挙前の予想通りに自民・公明の与党が圧勝。合計で３分の２を超える326議席を確保しました。大きく伸びたのが共産党、逆に壊滅的な敗北を喫したのが次世代の党という結果に終わりました。これもまたほぼ予想通りでしょう。低投票率になれば固定票をつかんでいる党が勝つのは当たり前です。

　意外に健闘した民主党と維新の会ですが、これは選挙前の立候補者調整が功を奏したというところでしょうか。ただ民主党は海江田代表が落選して代表を辞任。今後は再び内乱の時期に入るので、数はいても存在感を示せるかどうか。維新も同じく橋下が選挙直前に敗北宣言とも取れる発言をしたりしてブレまくっていますから、ますます大阪と国会議員の間で亀裂が大きくなるのではないかと。両党とも党内が先行き不透明では自民党と真っ向から対峙できるとは思えません。

　これで安倍首相は２年間の政権運営に対して信任を受けたことになり、今後４年間はじっくりと自分のやりたいことに取り組むことになります。本格政権の誕生であり、これまでのように猫の目で首相が代わり落ち着かない状況ではないので、そういう意味では何らかの成果を期待できるのではないかと思います。ただ強すぎる与党の暴走を厳しくチェックすべき野党がだらしなさ過ぎるのが残念ですが。