幹事クリタのコーカイ日誌2014

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11月15日 ● 九州場所の注目力士。

 大相撲九州場所、大鵬と並ぶ32回目の通算優勝回数を目指す白鵬がもちろん注目なのですが、もう一人注目の新関脇逸の城が奮闘しています。先場所の大活躍が果たして今場所も続くのか、何番勝てるのか、横綱大関との対戦はどうなるのか、関脇の重圧を跳ね除けられるのか、などいろいろと期待して見ていますが、ここまで6日間の相撲ぶりはまずまず合格点でしょう。

 関脇なのに初日にいきなり横綱日馬富士に当てられて立ち合い一気に寄り切られました。その後も豪栄道、鶴竜と先場所勝った2人に負けてしまいましたが、横綱大関以外との対戦では白星を重ねて現在3勝3敗。残る横綱大関3人のうち1人でも倒せば今場所も2桁勝利の可能性がまだ残されています。

 特に昨日の鶴竜との一戦は負けはしましたが、素晴らしい相撲でした。全勝の横綱相手にがっぷり組んだ大相撲。拙い技術で横綱には全く敵いませんが、それを持ち前の体力で凌ぎます。まだ角界入りして1年足らずなのですから、相撲が下手なのは仕方ありません。この体力で技術が身についてきたらどれだけ強くなるのだろうと、その逸材ぶりに驚かされました。

 昨日は高安が白鵬に土をつけたのも驚きでした。序盤の取りこぼしが極端に少ない白鵬が金星を与えることは滅多にありません。高安は期待の若手であり、今場所すでに日馬富士にも勝っています。残る横綱大関戦でも好調な突き押しが炸裂すれば上位陣には脅威でしょう。逸の城と並ぶ若手ホープの座にいよいよ駆け上がろうとしています。

 逆にすっかり影が薄くなってしまったのが遠藤。先場所上位で大負けしたのはともかく、下位に落ちてもなかなか勝てません。8枚目の位置でここまで2勝4敗はいただけません。このままでは幕内中位をうろうろするような力士で終わってしまいそうなのです。かつての輝きはどこに消えてしまったのか、寂しい気がします。

 最後に大ベテラン旭天鵬。先場所戦後初となる40歳での勝ち越しを記録して「角界の山本昌」となっていますが、昨日は史上5人目の通算900勝もマーク。そしてここまでなんと5勝1敗と絶好調です。まだまだ力があるし、いったい何歳にまで彼が相撲を取り続けるのか、こちらもまた注目です。


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