サックスの発表会は年に３回。３月、７月、１１月。ほぼ４ヶ月ごとにやってきます。３月はライブハウスでバンド形式。７月はホールでピアノ伴奏によるソロ。１１月はレストランでアンサンブル。それぞれに会場も形式も違うので、いろいろな演奏シーンを経験できるようになっています。よく考えてあると思います。

　ただ４ヶ月ごとに発表会があるのは忙しいと言えば忙しい。選曲と楽譜の準備に１ヶ月、練習に３ヶ月というスケジュールになりますから、曲の練習ばかりで基礎練習がなかなかできません。先生も本当はもっと基礎練習をしたいのでしょうが、どうしても僕のように発表会好きが相手だと曲の練習ばかりになってしまいます。自分でも基礎練習が足りないなと思いますが、昔から練習よりも本番が好きなタイプなので、基礎練習にはなかなかモチベーションが上がりません。受験勉強だって模試を受けまくることで勉強の代わりにしていたような「勝負事」が大好きな性格なので、我ながら仕方ないかなと思っています。

　と言うことで、いま主に考えているのは目の前のレストランでの発表会のことではなく、３月のバンド形式でやる発表会の選曲です。まずバンドらしいノリの良い曲が最低条件です。その上で、王道過ぎず、外し過ぎずという微妙なところを狙っていきたいと考えています。スタンダードなジャズをやると「モテたくてサックスやってるキモいオヤジ」になってしまいそうだし、AKB48をやると狙い過ぎて「アイドル好きのキモいオヤジ」になりそうです。どっちに転んでも「キモっ」と言われるのがオヤジの悲しい宿命なのです。

　王道は恥ずかしいし、外し過ぎても寒いしとなると、結局オヤジらしく洋楽かＪ−ＰＯＰの懐メロにいつも落ち着いてしまいます。と言うことで、現在の候補はアルフィーの「星空のディスタンス」、相川七瀬「夢見る少女じゃいられない」、ビリー・ジョエル「オネスティ」あたりです。本当は爆風スランプ「大きな玉ねぎの下で」をやりたかったのですが、楽譜が全く見つからずに挫折しています。今月中には何とか絞り込みたいと思っています。