幹事クリタのコーカイ日誌2014

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11月3日 ● 変わることを求められ続けるアイドル。

 SKE48の次の新曲「12月のカンガルー」でW松井こと松井珠理奈と松井玲奈がともにセンターを外れることが発表されました。新しいセンターは16歳の北川綾巴と17歳の宮前杏実。まだ経験の浅い若い2人です。W松井はこれまでSKE48の全てのシングル曲でセンターを務めてきました(珠理奈単独も含む)。23歳の玲奈はともかく、まだ17歳の珠理奈がセンターを外れるというのは、かなりの衝撃であり事件です。

 本店であるAKB48も次の新曲「希望的リフレイン」でもセンターを渡辺麻友とともに宮脇咲良が初めてセンターに抜擢されています。どちらも世代交代、次世代育成を狙っているものだと思います。実際「希望的リフレイン」のMVでは歴代センターが2本の黄金のマイクを守ってリレーするというストーリーになっており、卒業した前田敦子、大島優子、篠田麻里子、板野友美まで出演しています。

 かつてモーニング娘。が次々と初期のメンバーが卒業していき、そのたびに人気が落ちていきました。挙句に卒業生だけでグループを作ったり。48グループも同じ轍を踏まないために、敢えて早めに世代交代を進めているのだろうとは推察できます。ただ事を急ぎすぎると、これまでのファンから反発もあることでしょう。せっかく人気も実力もあるメンバーがロートル扱いされてファンが嬉しいはずもありません。

 秋元康の48グループに対する方針は常に厳しいものです。シングル選抜、メディア選抜という制度も、組閣、総選挙というイベントもそうです。メンバーを油断させずに常に競わせ、プレッシャーをかけ続けています。安定していることを嫌い、変わり続けることを求めます。まるで昨今の企業のようで、見ている方もせつなくなることがあります。

 しかし、それがまた彼女たちの魅力でもあるわけで、パフォーマンスだけではなく、そういう葛藤や挫折といった部分も含めてのドキュメンタリーも彼女たちの「売り」のひとつ。こういう強い刺激を与え続けられたアイドルグループの最後はどうなってしまうのか、興味深く見守っていきたいと思います。


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