幹事クリタのコーカイ日誌2014

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10月27日 ● 「ヨルタモリ」への期待。

 フジテレビが「新堂本兄弟」の後釜に据えた「ヨルタモリ」。タモリが「いいとも」終了後、わずか半年でフジテレビに復帰ということで、期待したファンが多かった中、どうも視聴率も評判もパッとしないようです。なぜかと言えば、視聴者が期待しているのは「テレフォンショッキング」の夜版のようなトーク番組だったのに、実際には「今夜は最高!」のようなタモリのコアな世界を楽しむ番組寄りだったからのようです。

 「いいとも」があれだけ長く続いた以上、タモリ=いいともだと思っている視聴者が大半なのは仕方ありません。タモリは楽しいトークをゲストとする優しくて面白いオジサン、という認識なのでしょう。ただアイパッチをして中州産業大学教授とか四ヶ国語麻雀とかやっていた1970年代のタモリを知る人間としては、むしろこっちがタモリだろうと思ってしまいます。お昼の仮面(?)を被っていたタモリが、ようやく夜に戻ってきたなという感じです。

 もちろんタモリは深夜にずっと「タモリ倶楽部」もやっているわけですが、やはり「いいとも」の印象が強すぎて、70年代の毒のあるタモリはすっかり過去のものになってしまっていました。「ヨルタモリ」でもまだまだその毒が十分に発揮されているとは言いがたいのですが、それは番組自体が試行錯誤段階で中途半端なだけで、タモリの密室芸を見せる番組なのか、ゲストとのトーク番組なのかの立ち位置が定まっていないからでしょう。

 まだ始まって2回ですから、これから徐々にどこを掘れば油田があるのかを見極めつつ番組は変化していくと思います。ただせっかく「夜のタモリ」なんですから、健全なトーク番組ではなく、怪しい「密室芸人タモリ」方向でぜひお願いしたいものです。まあ70年代ではないのですから、現代風のアレンジを施された密室芸になるのでしょうが。


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