幹事クリタのコーカイ日誌2014

[ 前日翌日最新今月 ]

9月8日 ● 錦織あと1勝。

 僕の死ぬまでに恐らく叶わないだろうという夢に、母校が甲子園出場することと、グランドスラムで日本男子選手がシングルスで優勝することがありました。ところがそのひとつの夢がなんと叶いそうになっています。もし叶ってしまったら自分の寿命は尽きるのではないかと心配しているほど、今大会の錦織の快進撃は素晴らしい、そして信じられない出来事です。

 大会前の予想で書いたように、錦織は出場できるかどうかも危ぶまれていました。4回戦のラオニッチ戦までたどり着ければ、それだけでも十分、もしラオニッチに勝てたら万々歳だと考えていました。恐らく準々決勝のバブリンカには負けるだろうし、万一ジョコビッチと対戦するところまで勝ち上がっても一蹴されるだろうし、百万が一、ジョコビッチに勝ててもフェデラーの豊富な経験には太刀打ちできないだろうと予想していました。僕だけではなく世界中のテニスファンも同じように考えていたと思います。

 ところが錦織はその予想をことごとく覆して決勝に進出してしまいました。しかも決勝の相手は生ける伝説のフェデラーではなく、錦織と同世代のチリッチです。お互いに初めての決勝ですから経験も同じ。そして過去に5勝2敗と大きく勝ち越している錦織にとっては相性の良い相手。初タイトルを取るならここしかないというくらいのビッグチャンスが巡ってきました。

 チリッチは確かに調子に乗ると怖いビッグサーバーですが、錦織はその卓越したリターン力で、同じタイプでより破壊力があるラオニッチにも勝っています。チリッチのサービスを何とか返してラリー戦に持ち込めば圧倒的に錦織が有利です。チリッチがサービスのバカ当たりをずっと続けない限りは錦織が勝つ可能性が高いと思います。もし錦織に死角があるとしたら、格下相手で受け身に回ったときでしょう。これまでの挑戦者という姿勢を維持し、あくまでも攻撃的なテニスができれば問題ないはず。いよいよ僕はもう死ぬのかも知れません。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」