幹事クリタのコーカイ日誌2014

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9月7日 ● 山本昌は岩田鉄五郎になれる。

 中日の山本昌が最年長登板、先発、勝利記録を打ち立てました。49歳0ヶ月。信じられないような記録です。いくら最近は投手寿命が長くなったとは言え、それでも40歳まで現役で投げられることすら稀なのに、そこからさらに9年。それもただ投げただけではなく、5回を無失点に抑えて勝ち投手になったのですから、内容がある記録だと思います。

 最近のスポーツ界では山本昌と同じように、以前では考えられないような大ベテランが増えてきました。スキージャンプの葛西、サッカーの三浦カズ、テニスのクルム伊達、大相撲の旭天鵬など、永遠に現役で戦えるのではないかと思うほどです。それだけスポーツ医学が発達し、アスリートの体調管理も進歩したということでしょうが、それとともに本人および周りの意識が変わったんじゃないかと思います。

 かつては「引き際」が大事とされ、醜態をさらす前にキレイにやめることが「よし」とされていました。だから少々衰えてきただけですぐに引退を考えてしまったのではないかと思いますが、最近ではむしろ長く現役を続けることが賞賛されるようになったし、山本昌のような先駆者が現れれば、それを目標にして多少のスランプなど乗り越えて復活してくるアスリートが多くなってきたのでしょう。またスピードやパワーが衰えても、戦略とかメンタルとかテクニックなど、経験を積むことで伸びる能力を駆使することもできるということにも理解が得られたのだと思います。

 山本昌には何としてもあと最低1年は頑張ってもらって、50歳現役を達成してほしいと思います。目指すはリアル岩田鉄五郎です。


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