幹事クリタのコーカイ日誌2014

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9月6日 ● コーチ対決も興味深い準決勝。

 全米オープン男子シングルスの顔触れが揃いました。ジョコビッチvs錦織、チリッチvsフェデラー。僕の予想と外れたのはベルディフに勝ったチリッチだけで、後は予想通りでした。チリッチの好調さは感じていましたが、ベルディフも同じく好調だっただけに経験値の差でベルディフが勝つと思いましたが、想像以上にチリッチは今大会調子が良さそうです。もともと彼も「次世代エース」候補でしたが、デビューが早すぎて、すっかりツアーでお馴染みとなっているために、錦織やラオニッチ、ディミトロフらと大して年齢に差がないのにも関わらず、世代交代の主役とみなされていませんでした。ここにきての躍進はやはり後からきた後輩たちの活躍に大いに刺激されたのでしょう。

 フェデラーはモンフィスに2セットダウンから逆転勝利という際どい勝ちあがりでした。次に対戦するチリッチには過去負けていないフェデラーですが、準々決勝の調子を見ると、決してフェデラー絶対有利とは思えません。チリッチにもチャンスがありそうな雰囲気です。フェデラーとしては体力的な不安もありますから、短い時間で優位を奪って押し切りたいところでしょう。せっかくフェデラーはドローに恵まれたのですから、ぜひ決勝まで進んでほしいと思います。

 錦織はラオニッチ戦に続き4時間をこえるフルセットを戦い抜きました。バブリンカ相手にあれだけのテニスを見せられるのですから実力はもう本物。問題は体力の回復が十分にできるかどうかです。バブリンカ戦では5セット目はかなり疲れが目立っていて、気力だけで勝利した感じでした。ジョコビッチ相手ではあれでは勝てるとは思えません。体力さえあればフルセット勝負に持ち込んで粘って勝つというイメージもわきますが、最初からジョコビッチがギアを上げて飛ばしてくると一気に吹っ飛ばされる可能性も大きいと思います。

 ところでこの4人、いずれもコーチがビッグネームです。ジョコビッチにはベッカー、錦織にはチャン、チリッチにはイバニセビッチ、フェデラーにはエドバーグ。みなグランドスラムを制したことがある、母国を代表するテニスプレーヤーばかり。往年のファンには「コーチ対決」も興味深いものがあります。


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