幹事クリタのコーカイ日誌2014

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8月26日 ● 語り合うことも趣味の楽しみ。

 音楽の演奏もスポーツも体を使って表現するという意味では同じです。それも反復練習をして体に徹底的に覚えさせないとできるようになりません。だから音楽もスポーツもエリートを育てるなら幼いうちから始めることが必須です。遅くとも6歳、できたら3、4歳くらいからスタートしたいところです。中学生ではもう遅いし、もちろん大人になってから始めたら時間をかけた割には進歩はなかなかしないし、限界もすぐにきてしまいます。

 僕が趣味で楽しんでいるテニスを始めたのは18歳からですから、一流になるには手遅れで、いくら頑張っても趣味のレベルにとどまります。ましてアラフィフからスタートしたサックスとピアノがなかなか上達しないのも当たり前ですし、この先も大したものにはならないでしょう。中級者どまりだろうと思っています。

 その代わり、遅く始めた趣味ほど長続きする可能性も高いです。なにせ進歩が遅いということは、いつまで経っても上達する余地があるということ。人間は「まだ上手くなれる」と思えば練習も続きます。これ以上は伸びないなと限界を感じたらモチベーションを保つことは難しいからです。だから趣味を始めるのに遅すぎるということはないと僕は信じています。さすがに死ぬ間際に始めるのは楽しむ時間が短すぎますが、それでも楽しいならやらないよりはずっとマシでしょう。

 それと年を取ってから始めると「理屈」を楽しめるのも良いところです。子どものうちは体で覚える方が早いので、理屈抜きでガンガン練習をすることになりますが、大人はそれだけの練習時間を確保できないし、体もついていかないので、その分を頭でカバーし、また頭で楽しむことができるようになります。技術解説、練習方法、道具、トッププロ、歴史。それらの理屈や薀蓄を語り合うことこそ、大人ならではなの楽しみ方であり、上達方法でもあります。

 テニスの薀蓄を語らせたら僕は多分その辺の体育会学生やコーチはもとより、テニスプロとだって互角以上に話す自信がありますし、僕だけではなく、腕はそこそこでも薀蓄だけは一人前のテニス愛好家はたくさんいると思います。サックスやピアノも最近同じような傾向が出てきています。まだまだ初級者レベルの癖に、妙に理屈の話をしたいのです。もちろんテニスと違って音楽演奏はまだ経験が浅いので、自慢気に薀蓄を語るほどのものを持っていませんが、それでも話をするのは好きです。同好の士と語り合うことこそ、大人の趣味の大きな楽しみのひとつですからね。


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