幹事クリタのコーカイ日誌2014

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8月14日 ● 甲子園ではそんなこともある。

 夏の甲子園大会が始まっています。お盆に甲子園。平成26年になっても昭和の頃と全く変わらない夏の風物詩。昔からあれこれ言われて、弊害も多い甲子園ですが、こうなってくるとますます変えていくのは難しいかも知れません。そこには相変わらずドラマが溢れています。

 昨日の試合で一番「甲子園らしさ」を感じたのは市和歌山のサヨナラ負けでした。延長12回1死1、3塁、鹿屋中央の攻撃。ここで詰まったセカンドへのゴロ。「ゲッツー」と思った直後、バウンドが少し変化、捕ったセカンドは「頭の中が真っ白になった」となぜか1塁へ送球(記録は内野安打)、3塁走者が生還、サヨナラで試合終了。ちょっと信じられない負け方です。

 詰まった当たりだったし捕球時の体勢が崩れていて併殺が無理なら、当然ホームに投げてサヨナラ負けを防がなくてはなりません。1塁という選択肢は誰も思っていもいないのに、肝心のセカンドだけが1塁に投げてしまう、この不条理。単なるエラーならまだ仕方ないと思えたかも知れません。イレギュラーしたゴロをうまく捕ったにも関わらず、2塁にも本塁にも投げなかった。結果は内野安打。彼はこれから一生、この一瞬の記憶を抱えて生きていくのかと思うとせつなくなります。願わくば大人になって野球部のOB会に出た時に、みんなで笑い話にしてくれたら良いなと思います。甲子園ではそんなこともあるんだよ、と。

 高校球児が自分たちより年下になった時に、ショックを受けた人も多いでしょう。今や僕は球児の親よりも恐らく年上です。随分長い間高校野球を見てきたなぁと感慨深く中継を見ています。


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