幹事クリタのコーカイ日誌2014

[ 前日翌日最新今月 ]

7月31日 ● 喫煙率が20%を切った。ようやく。

 喫煙率がついに20%を切ったそうです。JTの調査によると、成人全体の喫煙者率は前年比1・2ポイント減の19・7%で、96年から19年連続で減少。男性は30・3%、女性は9・8%。女性は初めて10%を割り込んだそうです。大の嫌煙家の僕としては実に嬉しいニュースです。もっともまだ男性の3人に1人近くはタバコを吸っているわけですから、早く男性の喫煙率が10%くらいにならないかなと思っています。

 僕が20〜30代の頃は本当に周りはタバコを吸う人間ばかりで、吸わない自分が変人扱いされていたものでした。金もかかるし、健康にも悪いし、周りにも迷惑をかけるし、火事の原因にもなるタバコを吸う方がどう考えてもおかしいだろうと思っていたのに、それが通用しない時代がつい四半世紀前の日本だったのです。聞けばそんなに好きではないのに、周りが吸うからという理由で吸っている人間が多かったこと。少しは自分で考えて判断しろよと思ったものです。

 30年近く前に設立したテニスサークルは立ち上げ当初から「禁煙」を標榜していましたが、「じゃあ入れない」と随分たくさんの人に言われました。スポーツをする人間がタバコを吸うなんて本気でやる気があるのかと僕は主張していましたけど、それもほとんどの人に一笑に付されていました。同じ頃に会社が新社屋を建設しましたが、組合が会社側に新社屋への要望をアンケートでとった時に、僕は「喫煙コーナーを作って公共空間は禁煙にする」という提案をしたところ、会社側に提案する前に、まず組合から却下されました。労使ともに愛煙家ばかりでしたから全然相手にされなかったのです。

 上記のことは30年近く経った今ならみんな納得してくれます。意識はかなり変わりました。うちの会社もとっくにオフィスは禁煙になっていて、ごく狭いスペースで肩身を狭くしてタバコを吸っている人たちがいるだけです。僕はこの「コーカイ日誌」でタバコは1箱1000円にすれば一気に禁煙が進むと長年提案してきましたが、未だにそうなる気配はありません。今回喫煙率が20%を切った理由のひとつに消費税の増税があるそうですが、健康志向もさりながら、やはり金銭面の方が禁煙の動機にはなりやすいのです。こうなったら2020年の東京五輪までに喫煙率が全体で10%を切る社会を目指したらどうかと思うのですが。厚労省は真剣に考えてくれないかなぁ。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」