幹事クリタのコーカイ日誌2014

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7月27日 ● 岩瀬の400セーブ。

 中日の岩瀬仁紀が通算400セーブを達成しました。偉業です。後を追う者がいない大記録。無人の荒野をひとり行く感があります。よくぞここまでたどり着いたものです。

 すでに数年前から岩瀬には衰えが見えていました。球速が落ち、スライダーの切れがなくなり、コントロールの精密さも欠けてきました。なかなか1イニングを3人で終わらせることができず、今季は大抵1人か2人はランナーを出しますし、3点差ある時は1点は取られるかなというイメージ。実際防御率も今季は3点台後半と、クローザーとしてはとても合格点とは言えない数字です。

 それでも何とかかんとかやっていけているのは岩瀬の「顔」でしょう。すなわち修羅場をくぐり抜けてきた数の違い、メンタルの強さ、頭脳。それが衰えてきた力をカバーして、チームを勝利へと導いているのだと思います。ベテラン選手の多い中日は岩瀬に限らず谷繁、和田、荒木、小笠原など、みなそうして若手を相手に張り合っています。

 自分がテニスをしていても50代になってから肉体的な衰えは確かに感じます。目は見えないし、瞬発力も反射神経も落ちています。怪我もしやすくなりましたし、治りも遅いです。それを岩瀬のようにいかに経験、メンタル、頭脳で補うかがポイントです。ただそうは言っても、スポーツはやはり最後はフィジカル。趣味のお楽しみレベルのテニスでも大変なのに、プロの世界でそれをやっている岩瀬は本当にすごいです。


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