幹事クリタのコーカイ日誌2014

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7月26日 ● 大混戦名古屋場所。

 一昨日書いたように大相撲名古屋場所が混戦になっています。13日目が終わった現時点で横綱白鵬、大関琴奨菊、平幕高安が2敗で並走。1差の3敗で横綱鶴竜と関脇豪栄道が追う展開になりました。残る2日間、対戦相手まで考えると誰が優勝するのか予想が難しいところです。

 実力では白鵬が上なのはわかりますが、負けた2番がどちらも焦って強引に攻めて墓穴を掘っているだけに、今場所の白鵬はどこか不安定です。残るは2人の横綱相手。鶴竜とは相性が良いとは言え、星ひとつの差だけに鶴竜も自力で白鵬と並ぼうという気持ちがあるでしょうから油断はできません。そして千秋楽に当たる日馬富士には何度も痛い目に遭っていますから、今の白鵬では互角と見ておいてもいいかも。日馬富士は早々に優勝争いから脱落しただけに、白鵬戦に横綱の意地を見せてくることでしょう。

 対抗の琴奨菊は横綱大関との対戦を終えています。それだけ考えれば有利なようですが、14日目が高安との2敗対決、千秋楽は大関昇進を目指す好調の3敗豪栄道だと思われますので、どちらも格下とは言え容易な相手ではありません。カド番だったので優勝なんて考えずに無欲でここまできたと思いますが、優勝を意識した途端にペースが乱れることも考えられます。最後まで無心でいければ優勝の可能性は高いでしょうが。

 それにしても稀勢の里。一昨日予想した通り、やはりキーマンになりました。自分が優勝だとか昇進だとかがかかった時のプレッシャーには本当に弱いくせに、何にも重圧がなくのびのび取ると本当に強いです。昨日もあそこまで白鵬に追い詰められてから逆転できるというのも、稀勢の里の地力を誉めるしかありません。仮に横綱昇進はならなくても大相撲の歴史に残る「名大関」は確定です。もちろん本人はそれで満足はしないでしょうけど。

 白鵬が優勝すれば30回目の大台ですが、琴奨菊が優勝すれば2006年初場所以来、久しぶりの日本出身力士の優勝です。そろそろ「ウィンブルドン現象」を終わらせても良いのではないかと思いますので、ここはひとつ琴奨菊応援でいきたいと思います。


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