幹事クリタのコーカイ日誌2014

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7月18日 ● オボちゃん大勝利で良いのか。

 小保方の博士論文は「認める」、STAP細胞も「ある」かも知れない、なので理研も「続ける」ということで、オボちゃんどうやら大勝利の模様です。全部ダメになって切り捨てられて「野良小保方」になるんだとばかり思っていた僕には不思議で仕方ないですが、なぜか理研も早大も小保方を切り捨てられないようです。「かわいい」とか「女子力」だけでは説明がつかないと思うのですが、世の中にはよくわからない「大人の事情」があるのでしょう。

 もちろん昔なら情報源がマスメディアしかなかったので、こういうことになれば世の中の大半の人は「ああ、じゃあオボちゃんは悪くなかったんだ」と思って安堵したことでしょう。今はネットで様々な憶測やらデマやら、たまにマスメディアが載せたがらない真実やらが玉石混淆状態で流通しているので、みんな「本当のところはどうなんだ?」と疑いの眼差しでこうした事件を裏読みしようとしています。素直に「オボちゃんは悪くない」と信じている人の方が少ないと思います。

 もちろん「大人の事情」にもいろいろなケースがあります。なにも本当に「お代官様」と「越後屋」が私腹を肥やすためだけに真実を隠しているばかりではありません。本当のことを言っちゃうと大変な混乱が起きたり、間違ったイメージを抱かれたりするために、敢えて建前で押し通そうとしている場合だっていくらでもあるでしょう。世の中は何でもかんでも正しければ良いというものではありません。「嘘も方便」というのは社会を潤滑に運営していくためには必要な時もあるし、それは理解しています。

 ただやっぱりオボちゃんの場合は「うーん」と唸らざるを得ません。筋が通っていないのにその「無理筋」を押し通そうとしている人たちがいて、世の中で力を持った人たちがそれをやれば通ってしまうというのは、分野が政治や経済ではなく科学だけに、次代の子どもたちへの影響を考えてもいかがなものかと思うのです。真面目に研究している理研や早大の人だって迷惑じゃないかと思います。本当にこの事件はこのまま収束してしまうのでしょうかね?


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