幹事クリタのコーカイ日誌2014

[ 前日翌日最新今月 ]

7月13日 ● 残念な『若者たち2014』初回。

 風邪をひいていたせいもあって、新ドラマ『若者たち2014』の感想が遅くなりました。初回は延長してやたらと映画のように長く感じましたが、長く感じたのは時間のせいだけではなく、いまひとつドラマに入り込めなかったせいもあります。なんというか、古臭いしリアリティがないのです。

 48年前のドラマをリメイクしているから古臭いというのもあるでしょう。いまどき5人兄弟でそんな貧乏生活するか?という設定自体への疑問。それに兄弟でそんな風に熱く語り合うか?殴り合うか?とか、それぞれが外の人間(妻夫木聡と蒼井優、妻夫木と吉岡秀隆、柄本佑と大学の劇団員など)とぶつかり合う様子もまるで昭和のドラマのようで、その距離感が平成に入って四半世紀を過ぎた現代とはとても思えません。脚本も演出も70年代風で古臭いのです。せめて時代設定をもっと昔にしてくれたら納得できたのですが。

 また映像も妙に暗くてせっかく演技している俳優の顔もよく見えません。誰と誰が喋っているのか、初回なんだからもっときちんと登場人物と関係性を紹介すべきでしょう。それでいて妙に設定を説明するような台詞は頻繁に、かつ不自然に出てきます。このあたりも演劇的と言えば言えるのかも知れませんが、やはりリアリティの欠如にしか思えません。

 延々と妻夫木がプロレスのリングで戦うシーンも理解できません。そもそもあんなことはあり得ないでしょう。ドラマとしてコントやギャグをやっているわけでも、笑いを取ろうとしているわけでもないのに、あのシーンは全く理解できませんでした。橋本愛の行動も謎過ぎなら、吉岡が説明する不倫の理由も説得力ゼロ。長澤まさみの登場シーンも思わせぶりなだけ。『北の国から』の杉田監督だからなのでしょうか、全体にテイストが良く似ているけれども、脚本の力不足で劣化バージョンにしか感じられません。内容が重苦しいだけで、見ていてどんどん辛くなりました。

 せっかくの若手豪華キャストが本当にもったいないと思います。満島ひかりはもっと出来る子です。瑛太も初回にあれだけの出番じゃもったいない。詰め込み過ぎ、意味不明、時代錯誤。視聴率は初回から12%台しか取れなかったようですが、今後は一桁に落ちていくんじゃないでしょうか。僕ももう見ません。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」