幹事クリタのコーカイ日誌2014 |
7月10日 ● ブラジルの悲劇。 常に勝負事は何が起きるかわかりませんが、それにしてもサッカーW杯準決勝ブラジル対ドイツ戦の1-7というスコアは衝撃的でした。ネイマールを怪我で欠き、キャプテンのチアゴ・シウバも累積警告で欠場、攻守の要を失って不利な状況だったと言っても、地元開催でまさかの大敗。世界中の誰も予想していなかった出来事でしょう。 この試合では2点目をクローゼが決めたのを皮切りにわずか6分間でブラジルは4点を奪われました。守備陣が完全に崩壊してしまって、混乱の極み。面白いようにドイツに得点を重ねられてしまい、前半で0-5となってすっかり勝負は決してしまいました。1試合での7失点はブラジルのW杯での最多失点だそうですが、なにせ地元開催でのこの歴史的な敗北はブラジル国民にとっては戦争に負けたくらいのショックだったのではないかと思われます。 もちろんブラジルのことばかりが報道されていますが、勝ったドイツを賞賛するべきでしょう。本来は堅守を誇るブラジルをあれほどズタズタにできる攻撃力も、また1失点に抑えた守備力もさすがドイツです。国内リーグ、とりわけバイエルンミュンヘンの選手で固めたドイツ代表はチームとして機能的に仕上がっていて、各国クラブチームの寄せ集めである他国代表よりも連携に優れているのがドイツの強み。それが如実に出た試合でした。 ところでブラジルがこれだけ悲惨な負け方をすると、その身が心配されるのがコロンビアのDFファン・スニガです。そう、ネイマールに後ろから膝蹴りを食らわせて腰椎骨折させた選手。試合前からすでに脅迫的なメッセージを受け取っていたらしいですが、ブラジルがこうなるとますます「スニガのせいだ」と恨みを買ってしまっているのではないかと思います。 コロンビアと言えば、かつてオウンゴールしたエスコバルが射殺されたことで有名な国です。今回は自国の敗戦とは関係ありませんが、悲劇が繰り返されることがないように祈るばかりです。 |