幹事クリタのコーカイ日誌2014

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6月11日 ● 表現を磨く段階。

 サックスの発表会まで1ヶ月を切り、さすがに仕上げに入っているのですが、先日のレッスンで先生から「どういう音を出したいのか?」という話がありました。先生は優しいのであくまでも「これがプロを目指す人相手ならそう言う風に指導するところです」とオブラートに包んでくれてはいましたが、もうすぐレッスンを始めて5年、そろそろ「自分の音」みたいなものを表現しなければならない時期なんだと言われたようです。

 その話をピアノのMちゃん先生に話したら、「もうそのレベルまで技術は上がってきているってことですから、表現を磨く段階なんですよ」と言われました。自分では技術も全然未熟過ぎて、とてもそうは思えないのですが、技術は技術としてもちろん更に練習を重ねるのですが、表現は表現で考えていかなければならないのでしょう。音楽を人に伝えようと思ったら、技術ばかり追い求めていてもダメなんだということです。

 これはテニスに置き換えると僕もよく理解できます。テニスにおいて技術はもちろん大事ですが、試合に臨むなら技術以外の部分、すなわち気持ちだったり、パワーやスタミナだったり、戦略とか観察力とかも強くしていかないと勝てません。技術は全体ではなくパーツであり、フィジカル、タクティクス、メンタルも含めてのトータルの「強さ」が試合では肝心。だから技術に並行して「戦い方」も勉強する必要があります。

 音楽における表現というのも一種の伝えるための「戦い方」だと考えれば、一口では言えないほど、いろいろな要素があると思います。これからはそこを考えながら吹いていこうと思います。それにしても、自在に吹きこなして、自分だけではなく聴く人も楽しめるレベルになるのはなかなか遠い道のりです。


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