幹事クリタのコーカイ日誌2014

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5月28日 ● 日本人選手の全仏1回戦。

 全仏オープンで日本人選手が苦戦しています。男子期待の錦織はまさかの1回戦ストレート負け。どうやら足の怪我がまだ完治していなかったようです。一発狙いのようなショットが多かったので、とてもクレーで粘れるだけの状態ではなかったのでしょう。満身創痍、ぶっつけ本番で臨みましたが、相手のクーリザンの調子が良かったこともあって勝負の女神は錦織に微笑んでくれませんでした。前哨戦が好調だっただけにつくづく残念です。

 ただそれだけ状態が悪くても、相手が絶好調でなれば、また1セット目5-3とリードしたところでセットを取れていたら、この試合を勝てたかもと思わせるところはありました。「たられば」ではありますが、そういう意味では少々のハンデなら何とかできるほど錦織のテニスに実力がつき風格が出てきたのだとは思います。あとはとにかく怪我の回復だけ。幸いウィンブルドンに出られないほど怪我を悪化させなかったようなので、しっかり回復を図ってほしいと思います。

 女子は土居と伊達が1回戦で負けてしまいました。土居はシード選手のペトコビッチ相手ではまだまだ力不足ということでしょうか。上位で安定して戦うだけのものがついていない感じがします。ただまだ若いのでグランドスラムレベルの戦いをどんどんしていけば、もうひとつ上にいけるのではないかと思います。

 伊達は難しい試合でした。相手のパブリチェンコワが若くてやたらと粗いテニスをしていて、それに振り回されてしまったような試合内容でした。1セット目は5ゲーム連取され、2セット目は逆に伊達が6ゲーム連取し、ファイナルセットはまた5ゲーム連取されるというオセロのような白黒ひっくり返るような激しい展開。ファイナルセットの1ゲーム目に掴んだブレイクポイントを伊達が取っていれば、そのまま2セット目の流れを渡さずに済んだかも知れなかったと思います。総ポイント数では伊達が上回っていただけに惜しい試合でした。

 唯一勝ち残ったのが世界のツアー選手で最も身長が低い奈良くるみ。今年はリオでツアー初優勝を飾りランキングもトップ50に入るなど良いシーズンを送っています。全仏ではまだ勝ったことがありませんでしたが、すんなりとタチシビリにストレート勝ちをしました。日本女子のエースとしてどんどん上にのぼっていって欲しいところです。 。

 錦織が負けたことで、全仏オープンに対する日本のスポーツマスコミの興味はかなり薄れることでしょうが、大会自体は男女とも混戦模様だけに2週目に向けてどんどん盛り上がっていくことだろうと思います。特に男子はナダルvsジョコビッチというテニス史上最大のライバル対決が今大会も実現する可能性が高いですし、それにフェデラーや思わぬ伏兵が出てきて絡んでくるかも見どころです。その伏兵が錦織じゃなかったことが本当に残念ではありますが。


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