幹事クリタのコーカイ日誌2014

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5月26日 ● なでしこアジア杯初優勝。

 なでしこジャパンが女子アジアカップで初優勝しました。W杯で優勝した後に、なかなかタイトルを取れなかったなでしこですが、ようやく念願のアジアカップを取り、これで来年のW杯連覇に向けて弾みがつく結果になると思います。

 もちろん、W杯連覇への道はかなり険しいものになると思います。なにせこのアジア杯でも最初のオーストラリア戦では2点ビハインドのところから大儀見を投入して流れを変えて辛うじて引き分け。準決勝の中国戦も澤の芸術的なゴールでリードしながら追いつかれ、延長後半まで熾烈な戦いをして時間切れ寸前にようやく岩清水の決勝ゴールで勝ち越し。そして決勝のオーストラリア戦も岩清水の1点を守りきっての辛勝と、苦しい戦いの連続でした。優勝したとはいえ、アジアの中ですら力が抜けているわけではないのです。

 今大会で佐々木監督はW杯優勝メンバーのベテランに頼りきるわけではなく、代表経験の浅い選手たちを積極的に起用して経験を積ませていました。勝つことと育てることの二兎を追ったわけで、それが何とかうまくいったということは大きな成果でした。来年に向けて今大会で多くの選手が経験を積めたことは、チーム全体の底上げという意味ではとても良かったと思います。

 とは言え、結局活躍したのは澤であり宮間であり、川澄、坂口、岩清水と経験豊富な選手たちでした。澤が抜けた後のバランスの悪さや、大儀見が入った時の凄みを見ると、まだまだ彼女たちの強さと巧さが光ります。特に宮間に代わる選手が考えられない現状で、もし彼女に何かアクシデントがあったらどうするのか。なにせ得点の大半はセットプレーにおける宮間のキックから生まれているのですから、宮間抜きでは得点力はガタ落ちです。

 来年はまだ前回W杯優勝メンバーで戦えるから何とかなりますが、しかし、来年が終わったらさすがに澤も引退する可能性が高いと思います。宮間も川澄も来年には30歳です。リオ五輪や次の次のW杯に向け、このアジアカップ優勝によって、なでしこ黄金世代が次の世代へとうまく引き継がれていくことを願っています。


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