幹事クリタのコーカイ日誌2014

[ 前日翌日最新今月 ]

5月19日 ● 旭天鵬と宮本慎也の話。

 昨日のNHK大相撲中継にゲストで元ヤクルトの宮本慎也が実況に加わっていました。さすがに野球界でも頭脳派と言われている宮本だけあって、的確なコメントをしていましたが、その中で印象的だったのが今年で40歳になる角界の大ベテラン旭天鵬の時でのコメント。旭天鵬が今は自分なりのペースで稽古をしているという話題から、宮本も「自分も現役晩年はそうしていた」「若い頃と同じような練習をしたら怪我をする」「ストレッチのためのストレッチが必要になる」という話をしていました。

 これは僕もよくわかります。気持ちはいくら若い頃と同じように前向きでも、実際に体を動かす時に若い頃のイメージでやると怪我をするリスクが一気に高まります。いわゆる「気持ちに体がついてこない」状態になってしまうのです。テニスで遠くのボールを走って取りに行く時に若い頃なら何も考えずに全力でダッシュができましたが、今はいきなり走ったらアキレス腱を切ったり肉離れをしそうな気がするし、転んだらどこか痛めそうだし、走ったのはいいけどうまく止まれずに怪我するんじゃないかとか考えてしまったりで、つい全速力では走らずにブレーキをかけてしまいます。

 その瞬間のプレーだけではなく、その日もう少しテニスをしたいと思っても、これ以上やると怪我しそうとか明日に残る影響が大きいとか思えばやめておくし、連休に毎日テニスをしたくても我慢して「禁テニス」の日を挟んだりします。こうしたことも20代や30代では考えられなかったことですが、さすがに怪我を繰り返した40代を経て、50代になったら「自重」という言葉を嫌でも覚えました。なにせ一度どこか痛めると治りが遅いことも身に沁みてわかっていますし。

 テニスに限らず酒を飲みに行っても「ほどほど」でやめておかないと翌日以降が大変だし、ゲームで徹夜も昔なら平気でしたが、いまそんなことをしたら後遺症が大変です。何事も安全運転。宮本じゃありませんが「ストレッチのためのストレッチ」というくらいの心構えをしておかないと、結局調子に乗って痛い目に遭うのは自分自身ですから。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」