幹事クリタのコーカイ日誌2014

[ 前日翌日最新今月 ]

4月24日 ● 『七帝柔道記』マンガ化と旭丘高校。

 昨年『七帝柔道記』という小説が出たことは知っていました。高校時代に柔道部だった僕はタイトルだけでピーンとくるものがありました。寝技主体の「七帝柔道」については高校時代から聞いたことがあり、僕たちの高校でも立ち技よりも寝技を重視した柔道をやっていたからです。だからきっとタイトルからして、戦前の高専柔道からの流れをくむ七帝柔道をテーマにした小説であるだろうと推測していました。文庫本になったら読んでみようかなと思ったのを覚えています。

 その『七帝柔道記』がマンガ化されて今月からビッグコミックオリジナルで連載が始まりました。小説を読む前にマンガで読むことになったのです。時代は1986年。あれ、と思いました。てっきり戦前から話が始まるのかと思い込んでいたのです。「七帝」というのは旧七帝国大学のこと。当然その始まりからやるのなら戦前の話だろうと思っていたのに、バブルが始まろうとする昭和末期の話だなんて驚きました。

 さらに驚いたのが主人公が名古屋出身、しかも高校が旭丘。なんと僕の母校です。そして主人公は柔道部。ということは、僕の少し後輩という設定。マンガで描かれている母校もチラッとしか出てきませんが確かに母校の姿でした。びっくりです。このリアルさは作者自身がモデルになっているのかなと思って高校の卒業生名簿で調べてみたら、原作者の増田俊也はやはり旭丘高校柔道部、僕より5年後輩でした。5年違うから高校時代は重なっていないのですが、急に親近感が沸いたのも当然です。

 僕たちの時代の柔道部は「史上最弱」と我々が自ら名乗るほど弱い頃でした。大正時代には全国制覇したこともある歴史と伝統があるのですが、僕たちは柔道をするよりも卓球やソフトボールをするのが好きな軟弱な柔道部員でした。ただそんな我々でも立ち技よりは寝技を主体に練習していたので、僕もとにかく寝技に持ち込めばなんとか勝負になったものです。5年後輩の増田の時代は多分もう少しちゃんと柔道をやっていただろうとは思いますが、決してそれでも強豪ではなかったはず。『七帝柔道記』の舞台は名古屋大学ではなく北海道大学なのが残念ですが、俄然興味が沸いてきました。連載が楽しみです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」