ドラマを録画しただけで見ていないものが溜まっています。『軍師官兵衛』だってまだ２週回分残っていますが、とりあえず先週土曜日にスタートした『弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』の第１回を見ました。連ドラはさっさと見ないと２回目以降録画するかどうかも決められないですから。

　お話は超進学校のへっぽこ野球部を「弱くても勝てる」ように監督が立て直していくという青春学園野球ドラマなんですが、これは開成高校野球部を取材したノンフィクション『「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー』が原作。ただドラマはかなり内容が変わっています。ノンフィクションをフィクションにしているのだから変わって当然と言えば当然なんですが、野球好きからしたら「おいおい」と突っ込みたくなるようなところばかりでした。だからあくまでもドラマは原作のタイトルとエッセンスだけ拝借した別物だと思って見た方が良さそうです。

　で、純粋にドラマとして見た場合、主たるターゲットは１０代から２０代の女性ファンであることは明らかでした。嵐の二宮和也が主演なんだから当然ですが、生徒役にも若手イケメン俳優をここぞとばかりに揃えていて、まさに女性からしたらよりどりみどり。逆に男性が見た場合は有村架純か麻生久美子を目当てに見るものになっています。「あまちゃん」の俳優が多すぎというのは感じますが、「あまちゃん」は群像劇でたくさんの俳優が出ていましたから仕方ないでしょう。

　基本的には脱力系コメディ風味の学園ドラマですから、お気楽に見る分には悪くありません。初回を見る限りはあまり大人向けには思えませんでしたが、僕はこの手のドラマは嫌いではないし、原作をどうドラマに取り込んでいるのか比較しながら見ていたので楽しむことができました。ただ原作を読んでおらず、野球にも嵐にもついでに学園ドラマにも興味がない妻は途中からつまらなさそうになっていたので、普通の大人には面白くないのかも知れません。とりあえず２回目以降も見てみるつもりです。