田中将大がついにメジャーデビューをしました。ブルージェイズ戦に先発し勝ち投手に。先頭打者本塁打を浴びるなど序盤に３点を失いましたが、その後は立て直して徐々に調子を上げていき、終わってみれば７回３失点と合格点をつけられる内容。米メディアも敵の監督も称賛しています。

　もっとも昨年のマーくんのピッチング内容ならこの程度は当然という気もします。ダルビッシュが十分に通用しているならマーくんだって通用して当たり前です。剛球一直線の投手よりも球種が多くてコントロールが良い投手の方がメジャーの打者は打ちあぐねることでしょうし、ヤンキースのエース格として十分活躍できると思っています。

　心配なのはシーズンを通じて働ける心と体ができているか、ストレスを解消できる環境があるかどうかです。やはり新しい環境というのは刺激的な反面、疲労も相当なものになるはず。いまの時期は良くても夏以降にバテてきてしまわないか、故障しないかという危惧はあります。昨シーズンも最後の最後まで投げて疲労はかなりあったことでしょうし、体調管理がマーくん活躍の鍵を握ることは間違いないでしょう。

　幸い同僚には黒田がいます。メジャーリーグでの経験も十分でクレバーな黒田のことですから、適切なアドバイスをしてくれるのではないかと思いますし、仲の良いダルビッシュもフォローはしてくれることでしょう。スタメン争いをしているイチローがどこまで気にかけてくれるかはわかりませんが。

　初登板の様子からしてシーズンを大過なく乗り切れれば１５勝以上はいける気がしました。大いに期待したいと思います。