幹事クリタのコーカイ日誌2014

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1月28日 ● 男子テニスの山が動いた。

 全豪オープンテニス男子シングルスはバブリンカがナダルを下して初優勝しました。なんとジョコビッチとナダルという1位と2位の選手を撃破しての優勝です。単なる1位と2位ではありません。圧倒的に強い1位と2位であり、これまでフェデラーもマレーもこの2人を倒しての優勝をしたことがないのです。バブリンカがいかに今大会で素晴らしいテニスをしたかという証明です。

 2004年から2013年までこの10年間、男子テニス界は4強によって支配されてきました。4強以外が優勝した4大大会は10年40大会のうちわずかに2004年全仏ガウディオ、2005年全豪サフィン、2009年全米デルポトロの3人だけ。しかもガウディオとサフィンが優勝した頃はフェデラー以外の3人はまだ10代だったわけですから、実質的に4強時代に楔を打ち込んだのはデルポトロだけです。バブリンカの優勝は4強時代がいよいよ終焉を迎え、男子テニス界も混沌としてくることを宣言したものと思います。

 実際、全豪後のランキングも大きく変動しました。1位ナダル、2位ジョコビッチは変りませんが、バブリンカが3位に浮上し、4位デルポトロ、5位フェレール、6位マレー、7位ベルディフ、8位フェデラーです。マレーとフェデラーは落ちてもまだナダルとジョコビッチの2強時代という見方ももちろんできますが、その2人がバブリンカに負けたことで、他の選手も「自分たちもできる」と思ったことでしょう。その「思うこと」が支配を崩す鍵になるのです。

 全豪が終わると3月のアメリカでのハードコートシーズンまで少しツアーはゆっくりします。その間にトップ選手たちがどうコンディションを整えていけるかが大事になると思います。日本の星、錦織としても一番得意なシーズンですから、ぜひ上位の選手を倒してトップ10入りを目指してほしいところです。混沌の時代こそチャンスなのですから。


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