全豪オープンテニスに出ている日本人選手で２週目に勝ち残ったは、やはり錦織だけになってしまいました。３回戦を勝利して次はいよいよ第１シードのナダルとの対戦になります。過去に５戦全敗と全く太刀打ちできていませんが、ジョコビッチにもフェデラーにも勝ったことがある錦織ですから、決してアップセットの可能性はゼロではないと思います。

　ナダルがもっとも得意なコートは言うまでもなくクレー。全豪のようなハードコートは苦手としています。もちろん苦手と言ってもあくまでも比較の問題で、普通の選手に比べたら圧倒的な勝率ではあるのですが、錦織はアメリカのハードコート育ちなので、コートとの相性はナダルよりはるかに優っています。アドバンテージがひとつでもあるの良いことです。あとはいかに自分から早く攻めていけるかです。守ってしまったらナダル相手に勝ち目はないですから。

　他の日本人選手では奈良くるみが３回戦まで進出しました。ジュニア時代は日本のトップ選手として名を馳せた奈良ですが、昨年後半からようやく体力がついてきてツアーレベルでも勝ち上がることができるようになってきました。３回戦も全米に続いてトップ１０選手のヤンコビッチ相手に惜敗でした。実力が本物になってきたなと感じさせます。今大会の結果で奈良は森田あゆみを抜いて日本女子トップに躍り出ます。今後は森田、土居美咲と３人で日本女子テニスを引っ張っていってもらわなければならない選手だけに、最近のブレイクぶりは嬉しいところです。