幹事クリタのコーカイ日誌2013

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11月11日 ● 経験という力。

 テニスをしたりサックスを吹いたりしていて思うのは、やはり「経験」というか「時間」というのは大事だなということ。一見小器用な人が簡単に上達しているのを見て「才能にはかなわないのか」と思うこともありますが、実際にはコツコツと時間をかけてきた人の方が、しっかり張った根の上に太い幹がある感じで、ちょっとやそっとじゃ崩れない安定感があります。

 逆に短時間でそこそこ上達した人というのは、基礎がしっかりできていない危うさがあります。テニスで言えば他のスポーツ経験があって運動神経も良く体力も筋力もある人は、2〜3年くらいの経験でかなり強烈なショットを打ったりします。一見すると上手そうに見えるのですが、実際にはただボカンボカンと打っているだけ。しかも本人はそれで上達したつもりになっているのですが、ゲームをしたらミスは多いし試合下手で全然勝てません。

 この手のタイプは本人が自信がある割には、試合に勝てないので挫折します。どう見ても自分よりヘニョヘニョのボールを打っていて、自分よりも動きも鈍い相手に負けるので納得がいかないようですが、長年テニスをやってきた人間からすると勝てないのが当然なのです。昨日も書きましたがテニスで勝つコツはミスしないことであってエースを取ることではありません。そしてミスしないためにはとにかくたくさん打つしかないのです。打った数、コートに立っていた時間。それが勝ち負けを分けるのです。

 サックスを吹き始めて4年が過ぎました。全くの初心者から始めたので最初は簡単に上達していくのが楽しかったのですが、さすがに4年も吹いていると上達の速度はガックリと落ちるし、逆に自分の足りないところばかりが見えてきます。ちょうど試合に出始めて勝てなくて悩んでいるテニス中級者と同じです。基礎がちゃんとできていないのに、目は高いところばかり見ていて足元を見ていないのです。

 テニスならいろいろアドバイスもできますが、サックスに関しては先生の言うことを聞きながら練習するしかありません。足元だけ見て歩いていたら、いつの間にか随分高いところまで登っていたということになるのを信じて、当分はサックスを吹き続けるだけです。



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