幹事クリタのコーカイ日誌2013

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11月2日 ● 山本太郎の直訴状。

 園遊会で山本太郎が天皇に手紙を直接渡した一件は当然のことながら各所からの批判の集中砲火状態になっています。「天皇の政治利用」ということを言い出すまでもなく、常識として、マナーとしてやっていいことと悪いことがあります。中学生ならともかく大人が、しかも国会議員という職責にある人物がこういう行為をすればどういう騒ぎになるのか、普通なら見当がつくはず。

 と言っても、あの山本太郎です。彼のこれまでの言動を見る限り、何をしでかすかわかったものじゃないというのは偽らざる感想です。なにかを目論んでというよりも、知恵も教養も足りないピュアな人間が「そうだ、折角天皇陛下に会えるチャンスだから手紙を書いて渡そう、俺ってばナイスアイデア!」と思ってやってしまったという印象ですが、そんな人物を園遊会に招待した事務方のリスクマネジメント能力にむしろ危惧を抱かざるを得ません。今回は手紙を渡すだけで事なきを得ましたが、手紙を渡しても天皇に「わかってもらえなかった」ともし彼が考えたら、次にもっと過激な行動を起こすことだってないとは限らないのですから。

 さらにこうした山本太郎のパフォーマンスが仮に98%の人間から批判されても、残る2%からさらに支持されることが考えられます。むしろ、激しく山本がバッシングされればされるほど、支持者はカルト化していくものです。山本自身は恐らくそこまで考えて行動していなくても、彼の参謀は話題になることを計算づくで山本に過激な行動をやらせている可能性は十分あります。

 仮にも国会議員がやったことです。軽々には扱えません。議員辞職を求める声もあるようですが、本人はそんな悪いことをした意識が薄いでしょうから多分応じないでしょう。そして悪気はないのに「迫害」されればされるほど「信者」との絆は強まり「教団」の結束は固くなり行動は過激になるものです。「悪気はない」で済めば世の中は簡単ですけどね。山本が批判する東電だって悪気があって原発事故を起こしたわけではないでしょう。



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