幹事クリタのコーカイ日誌2013

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10月30日 ● 絶好調は要注意。

 先週土曜日に4時間サークルでテニスをして、日曜日午前中にスクールで1時間半テニスをして、仕上げに日曜日午後から山本麻友美プロと2時間テニスをした時のこと。さすがにこれだけ連続でやれば体は疲れるもののボールに対する感覚はどんどん良くなっていきます。最初にプロとアップで打ちあっていても、良い感じでガンガン打てます。この場合の「良い感じ」とはボールがしっかり見えていて、ミスヒットが少なく、ショットをコントロールできているという「感じ」です。

 今日は調子が良いなと思いながらアップを終わってゲームに入りました。ところがゲームになったら調子が悪くなった「感じ」がするのです。微妙にショットがネットしたりアウトしたり。決まったと思ったショットが決まらずに返ってきたり。そうこうしているうちに山本プロとペアを組みながら負けてしまいました。もう「あれれ?」という感じです。

 そのまま数ゲームは「???」と首を捻りながら調子が出ないまま進んでいったのですが、山本プロに「ゲームする前は絶好調だと思ったんだけど」と言ったら「ああ、プロの選手でもそういうことありますよ」「試合前の練習で調子が良いと、試合が始まると調子が悪く感じるんです。そんなに悪いわけではないんだけど、調子が良いと思っているから相対的に悪く思ってしまって、それで自分から調子を崩すんですよ」「だから調子が良いときはプレーが雑になって(*)、逆に調子が悪いと思っている時の方が慎重に丁寧にプレーするので結果が良いってこともよくありますよ」だそうです。

 なるほど、自分でプレーのハードルを上げて、自分でそのハードルに達していないと思いこんで自滅するというパターンみたいです。確かに日曜日の僕はそうだったのだろうと思いました。僕以外のメンバーから見たら調子が良いわけでも悪いわけでもなく、いつもの僕のプレーだったのに、自分だけ勝手に調子が悪い、おかしいと思っていたんでしょう。

 それを聞いてから徐々にプレーも元に戻りました。いや、プレー自体はそれほど変わっていないのかも知れませんが、気持ちはすっかり切り替わりました。最初に負けた組み合わせで今度は楽勝でしたから。なぜ最初にあんな苦労をしたのかと不思議に思うほどです。自信を持つのは良いけど、過信になってしまってはいけない、絶好調の時こそ要注意ということです。

 テニスだけではなく、他のいろいろなことにも結び付く話だなと思ったので、あえて「テニス日誌」ではなく「コーカイ日誌」に書きました。

*山本プロ御本人からこれを読んで注釈が入ったので原文のまま追記しておきます。

「調子がいいと雑になると言う部分は、正確に言うと雑になるのではなく、調子がいいと欲が出て色々な事をやりたくなり、その時に過大評価しすぎてる自分のイメージとズレが生じ出して、あれ?という不信感や不調だという勘違いに繋がってしまうという感じです」



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