幹事クリタのコーカイ日誌2013

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10月25日 ● 秋ドラマ感想。

 もう少し前に書いておくはずだったのですが、あれこれあって遅くなりました。この秋の新ドラマをいくつか見たのでその感想です。

 まず期待の『リーガルハイ』ですが、相変わらず前作のクオリティを保っていると思います。面白いですが、ちょっと残念なのは保っているだけで前作を超えたという気がしないことです。ひとつは「縦軸」の小雪の話がまだよく見えてこないからということもありますが、より問題なのは岡田将生があまり古美門のライバルとしての力量を感じさせないからです。ガッキーも前回よりも大人になっておとなしくなってしまった気がするし、パート2の宿命から逃れられていないという感じです。よりコメディ色が強くなったのは、生瀬勝久がいない分、他の出演者が頑張っているからでしょうか。

 次にキムタクのSF恋愛ドラマ『安堂ロイド』。期待と不安が半々でしたが、見た結果もやはり半々でした。真面目にSFドラマとして見たら突っ込みどころ満載という作品ですが、逆に「突っ込みながら見る」ドラマとして考えたら最高で、とにかく狙っているのか天然なのかわからないようなボケに満ち満ちています。ハリウッド映画の劣化版と批判もできますが、どうせ予算的に遠く及ばない以上、ハリウッド映画のパロディをやっていると考えれば面白いとも言えます。少なくとも桐谷美玲や本田翼など旬の若手女優を見られるだけでもお得かな。

 月9ドラマでありながらあまりらしくない『海の上の診療所』は意外に好きでした。腕は良いけど女好きの医者が離島に行ってはマドンナに恋して振られてという医療版「寅さん」。そういう意味では『安堂ロイド』と共通する制作姿勢が見受けられます。元ネタは映画にあって、それのパロディ的部分を意識してやっていて、内輪受け、楽屋落ち、小ネタなども挟み込んでいます。これはクドカンの『あまちゃん』のヒットが影響しているのかも知れません。そう言えば『海の上の診療所』は種市先輩と吉田副駅長も出ているし。弟じゃなく兄ミズタクも出して欲しかったな。それに瀬戸内海の綺麗な風景が見られるだけでも癒されます。

 最後に『東京バンドワゴン』。こちらは昔ながらのホームドラマがベースです。もっと絞り込めば『寺内貫太郎一家』でしょう。大家族で下町で人情劇で派手な家族喧嘩。西城秀樹の役回りをいまは亀梨和也が演じているわけです。お気楽に見られる人情コメディとしてはよくできています。

 以上4本はどれもそこそこスタートは面白かったのですが、なにせ週に4本は多いので、最後まで見続けられるかはまだわかりません。多分『リーガルハイ』は残ると思うけど、あとは横一線でしょうかね。



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