幹事クリタのコーカイ日誌2013

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10月9日 ● シーズン無敗の大記録。

 楽天の田中が最後も勝利で締めくくり今季無敗の24連勝でシーズンを終えました。素晴らしい記録です。28試合に登板してうち先発で27試合。それで24勝ですから完璧と言って良いでしょう。防御率も1.27と戦後すぐの飛ばないボールの時代ならともかく、現代では抜群です。24勝というのも1970年代まではちょくちょくあった数字ですが、江川世代以降は「ほぼ無理」というレベル。まさに時代を超えた記録的な活躍でした。

 田中が投げると楽天打線もよく打ちました。平均5点以上取ったというのですから、田中にとっては大きな援護を常に受けていたと言っても良いでしょう。さすがにこの打線の援護なくしてシーズン無敗は厳しかったと思います。普通はどんなに良い投手でもシーズンに何回かは僅差で負けることがあるものですから、今季は全てがうまく噛み合っての歴史的記録達成だったのだろうと思います。

 ただそれだけ打てるということは、裏返せば他球団は田中に対して真っ向勝負できるエースを当てていないということです。オリックスの金子は今季防御率1点台で田中に次ぐ2位。ここまで14勝、奪三振数、投球回数、完投数、完封数などでは田中を上回っています。田中と並ぶパ・リーグのエースです。

 ところが今季一度も田中と金子は直接対決していません。同リーグのエース同士がシーズンを通して一度も対戦していないなんておかしいです。ファンにとっては一番見応えのある投手戦が見られるはずなのに、監督が回避しているとしか思えません。

 確実にエースで1勝をあげたいというのもわかります。しかし、やはりエースはエースと投げ合ってこそ真価を試されるのではないかと思いますし、エース対決で勝てばチームも勢いに乗れます。来季は各球団とも田中にエースをぶつけて勝負して欲しいと思います。シーズン無敗は偉大な記録ですが、それを達成させた他球団は恥だと思うべきです。しかも「どうせ勝てない」と勝負を避けての結果だとしたら、ますます恥の上塗りですから。



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